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刻の涙が止まらない 1/10スケールで「ティターンズ愛」を表現したコスプレチーム「有限会社サイコ建設」

2020年10月10日 18:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

刻の涙が止まらない 1/10スケールで「ティターンズ愛」を表現したコスプレチーム「有限会社サイコ建設」

 1979年に第一作がテレビ放映されてから、これまでに様々な作品が展開されてきた「機動戦士ガンダムシリーズ」。多くのファンとともに、多くのファンアートも産み出されてきましたが、1/10スケールのコスプレ造形で再現した、とあるコスプレサークルがSNS上で話題となっています。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 「回るアッシマー #有限会社サイコ建設 #アッシマー課 #コスプレボード」


 そんなつぶやきとともに、動画をTwitterに投稿したのは会社員のらぷらすさん。一体どんな動画かというと、そこには「ガンダムテレビシリーズ」第2作である「機動戦士Zガンダム」にて、「ブラン・ブルターク」か搭乗していたMS(モビルスーツ)「アッシマー」がグルグル一回転する様子。しかし、何やら人の脚と思われるものがチラリ。


 実はこのアッシマー、「コスプレボード」と呼ばれる、ボード材料によって作られたコスプレ造形。そして、着込んでいるのはらぷらすさんご本人。


 生粋の“ガンオタ”であるらぷらすさんは、コスプレ造形が趣味だそうで、普段は「らぷらすちっく」というサークルで活動している傍ら、「有限会社サイコ建設」という、コスプレチームの主催者でもあります。


 まるでどこかの建設会社名のようなネーミングの「有限会社サイコ建設」ですが、一体どんな活動をしているかというと、先述した「機動戦士Zガンダム」にて登場する組織「ティターンズ」所属のMSやMA(モビルアーマー)のコスプレ造形でコスプレ活動をしているチーム。


 「サイズ感は本物の1/10で統一」をコンセプトに作っているそうなんですが、実際に完成したものはどれも全長が最小でも2mになり、見た目のインパクトは絶大。そんなサイズ感もあってか、設立時にはメンバーの「これってもはや建築だよね」という発言もあって、有限会社サイコ「建設」と命名したそうです。


 そんな中で、らぷらすさんが制作した「アッシマー」。


 ちなみに、なぜアッシマーなのかというと、「劇中で、主人公のカミーユの搭乗する『ガンダムMk-II(マークツー)』との交戦シーンを見て、アッシマーの圧倒的なサイズ感に、パイロットのブランの技量の高さ。そして、最期の瞬間まで機体のポテンシャルを信じぬくブランの漢気に惚れてです!」と熱く語るくらいの「アッシマーLOVE」だからそう。


 ところで、「ブラン・ブルタークってティターンズじゃなくて、地球連邦軍人なのでは?」とお思いになった方もおられるのでは。確かにブラン自身は地球連邦軍所属なのですが、劇中に登場した彼の所属する「オーガスタ研究所」はティターンズに属している部門。ということで、ブランは「ティターンズ軍人」でもあり、アッシマーは「ティターンズMS」になります。


 さてそんなアッシマー、“オリジナル”の全長が23mということもあって、「コスプレ造形」にしても、全長は2mオーバーのビッグサイズ。それでいて、アッシマー独特の上半身のダーク・イエローに、下半身のダーク・グリーンを見事に表現。さらにアッシマーの武器の代名詞である「大型ビームライフル」もしっかりと再現されています。


 また、らぷらすさんがアッシマーに心を奪われた要因でもある、まるでUFOのような円盤型に「変形」も可能。「ティターンズMS」といえば、MA(モビルアーマー)と呼ばれる、飛行形態に変形できる「可変MS」も特徴のひとつですが、これをコスプレ造形でも実現しているんです。すごすぎ!


 さらに今回、「挑戦でした」という顔部分の電飾がまた凄いんです。アッシマーは「モノアイ」と呼ばれる単眼が特徴的で、Zガンダムの劇中でも、「サブカメラ演出」と呼ばれる独特のモノアイの動きが有名。


 今回これを、専門のエキスパートである、五味さんとメガデブさん協力のもと、見事にディスプレイとして表現。らぷらすさんが、Twitterにて投稿されていた動画を筆者も拝見したのですが、「これコスプレだよね?」と思うほどのクオリティ。「制作ではなく建築」とメンバーの方が仰ったのも納得です。


 そんなサイコ建設の皆さんが制作した「ティターンズ造形」は、「#有限会社サイコ建設」というハッシュタグ付きで、らぷらすさん含めたメンバーが都度投稿しているんですが、投稿されるたびにリプライ(返信)欄は、「すごい!」「かっこいい!」と大絶賛の嵐。


 現在は、らぷらすさん作の「アッシマー」以外にも、TOMOZOさん作の「ハンブラビ」に、ひかるさん作の「ギャプラン※制作中」も取り揃えていること。どちらもZガンダム視聴経験者なら、思わずニヤリとせざるを得ないものとなっています。今後の活躍に要注目ですね。



<記事化協力>
らぷらすさん(@laplace0920)
五味さん(@GomiHgy)
メガデブおもちゃんさん(@Realize_mega)
TOMOZOさん(@tomozouamerico)
ひかるさん(@hikarundam)


(向山純平)