フェラーリF1チームは、ニュルブルクリンクで開催される2020年第11戦アイフェルGPにおいて、SF1000にアップデート版のコンポーネントを追加する予定だ。しかしチーム代表のマッティア・ビノットによると大規模な変更がなされるわけではないという。
フェラーリは前戦ロシアGPでいくつかのアップグレードを投入し、わずかな改善が見られたが、シャルル・ルクレールが6位でポイント獲得、セバスチャン・ベッテルは13位という結果にとどまった。
ロシアでのアップデートでは、リヤウイングのエンドプレートが改良され、フロントのケープ部分の形状変更などが行われた。次のアイフェルGPに向けては、さらなる微調整が行われるという。
「ニュルブルクリンクでさらにいくつかのアップグレードを予定している。大規模なものではないが、我々の競争力のレベルを考慮すれば重要なものになると思う」とビノットは語った。
「そしてシーズンの残りでは、主にディフューザーに集中することになるだろう。ただ、いつ(アップデートを行う)かはまだ決まっていない」
F1規則においては来年まで大規模な開発が制限される。しかしビノットは、現在抱える問題点を解決し、可能な範囲で来年に向けてマシンを進歩させていきたいと考えている。
「確かに、レギュレーションによって風洞使用の機会は減る」とビノットは説明した。
「しかし我々にとって、来年を見据えて現在のマシンを開発することは重要なことだ。結局のところ、このマシンの何が良くなかったのかを明確に理解し、この先に向けての対処を行っていく」