スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーとダニール・クビアトが、ホンダのF1活動終了についてコメントを発表した。
ホンダは10月2日、2021年末でF1参戦を終了することを明らかにした。第4期として2015年よりパワーユニット(PU/エンジン)をマクラーレンチームに供給する形でF1活動を再開したホンダは、2017年末で同チームとの契約を終了。2018年からはアルファタウリの前身トロロッソと契約、翌2019年からはトロロッソの姉妹チームであるレッドブル・レーシングへのパワーユニット供給をスタートした。レッドブル・ホンダは2020年第10戦終了時点で4勝を挙げ、今年イタリアGPにはガスリーが優勝しアルファタウリ(トロロッソ)・ホンダとして初の勝利を飾った。
ガスリーは2017年には日本のスーパーフォーミュラにTeam Mugenから参戦、同年にトロロッソでF1デビューを果たした後、2018年にトロロッソ・ホンダに加わっており、ホンダとの深いかかわりのなかでキャリアを重ねてきた。
「正直言って、ホンダがF1から去ることを悲しんでいる。過去4年にわたって僕らは同じ経験を共有してきたんだ」とガスリーはコメントした。
「ホンダのスタッフは僕のキャリアに重要な役割を果たしてきたし、彼らと一緒に働くことがとても好きだった」
「でも来年末までは一緒にいられるから、それまで協力し合ってさらなる優勝を狙って戦えればと思っている。そしてホンダがチャンピオンシップタイトルを狙って戦えるポジションに立てることを願っている」
クビアトは「ホンダが来年末でF1から去るというニュースを聞いて驚いた」と語った。
「ホンダのエンジニアたちとは楽しく働けるので、一個人として悲しく思う。レースの面では、彼らは僕らに最高のパワーユニットを提供するために懸命に努力してきて、これまでに何度か素晴らしい結果を出してきているだけに残念に思う」
「サーキットの現場に来ているホンダのスタッフたちは本当に熱心に働いている。彼らは最後まで、今までどおり力を尽くしてくれるはずだ」