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マシュー・ウィリアムズによる「ジバンシィ」デビュー、カットアウトバッグや3本指シューズなど新たなアイコンが登場

2020年10月05日 20:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

新生「ジバンシイ」2021年春夏コレクション Image by: GIVENCHY
「ジバンシィ(GIVENCHY)」が、新クリエイティブディレクターのマシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M Williams)によるデビューコレクションを発表した。ウィリアムズのシグネチャーであるテクニカル素材を用いながら、メゾンのアーカイヴや伝統を更新し、男女の隔たりなく提案する2021年春夏コレクション。上部がV字にカットされている「カットアウトバッグ」や、つま先が3つに分かれた「トライプ・ トゥシューズ」など、新たなアイコンとなりそうなアイテムも登場している。

 ウィリアムズの就任が発表されたのは今年6月。デビューコレクションはパンデミックの最中に制作をスタートし、2ヶ月で完成させたという。メゾンのキーとなるのは、エレガンスと遊び心、そして現実主義。クラシックとラディカルの対比など、ジバンシィの歴史やアーカイヴに着目し、過去・現在・未来を指し示している。

 ファーストルックは、創始者のユベール・ド・ジバンシィを象徴するドレープの布を巻きつけたスタイル。アレキサンダー・マックイーンが手掛けていた時代に登場した角は、ホーンヒールやホーンハットとして蘇った。
 メンズとウィメンズを繋ぐ"ハードウェア"の提案として、ルックブックの前半はテクニカルな素材を用いた構築的なテーラードスーツを男女のモデルが身につけている。後半はテキスタイルのバリエーションを広げ、クラシカルなシルエットをウィリアムズの革新的な視点で応用。パリのポンデザール橋のラヴァーズ・ロック(愛の南京錠)を模した金具は、今シーズンの特徴の一つとなっている。

 アクセサリーでは極太のチェーンが目立ち、再解釈された「アンティゴナバッグ」や新作の「カットアウトバッグ」は幅広いサイズと素材で展開されている。ウィリアムズならではのスポーティーなボディバッグはレザー素材でラグジュアリーに。シューズでは、3本指の動物の足(=tripedal)を模したという「トライプ・ トゥシューズ」とストッキング、そしてソールに厚みのある「マシュマロ・スライド」といったアイコニックなアイテムが揃う。
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