インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで行われているNTTインディカー・シリーズのハーベストGP。1日に行われた第12戦の予選は、ルーキーのリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が初のポールポジションを獲得した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、コースアウトを喫し、予選24番手から決勝レースに挑む。
残り3戦となったインディカー。今週末は、インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースを使用しダブルヘッダーでハーベストGPが行われる。
開幕3連勝と見事なスタートダッシュを見せ、ポイントを重ねるスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は、456ポイントを獲得しランキングトップ。ランキング2位のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)とは72ポイント差となっており、ハーベストGPの結果次第で、ディクソンは最終戦を待たずに6度目のチャンピオンが決定する。
1日の午前中に行われたプラクティス走行では、ルーキーのアレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウ)がトップタイムを記録。ディクソンは4番手、ニューガーデンは6番手につける。
ふたつのグループに分かれて行われるハーベストGPの予選。グループ1は、ニューガーデン、ディクソンがそろって登場。
各車、ラストアタックに向かう中、残り4分で佐藤琢磨がターン4でコースアウト。赤旗となってしまう。残り1分20秒で再開を迎えるもタイムアタックはできずセッションは終了となった。
ニューガーデンは、赤旗前にトップタイムとなる1分10秒4706を記録しており、グループ1トップでセッションを終える。一方、ディクソンは、グループ6番手に留まった。
グループ2では、若きドライバーたちが躍動する。トップタイムを記録したのは、ルーキーのヴィーケイ。ニューガーデンを上回る1分9秒6903を記録し、自身初のポールポジションを獲得した。
「大変だったよ。今朝のプラクティスでは、クルマに満足していなかったけど、素晴らしいものをみつけることができた。予選ではたくさんの仕事があった。いいラップができて、とても満足しているよ。ついに、ついに初めてのポールだね」とヴィーケイ。
ニューガーデンは2番手となり、1ポイントをゲット。ディクソンとの差を71ポイント差にして決勝レースに挑む。
ディクソンは総合12番手からスタート。コースアウトを喫した琢磨は、ベスト2ラップが没収され、24番手となった。
「プラクティスでクルマはかなりよかったです。セッション後、いい改善ができたと感じました。予選では、ブラックタイヤでグループ5番手となり、プラクティスよりはよかったですね」
「レッドタイヤに履き替えた2回目のアタックでは、タイヤの温度が上がっておらず、縁石に乗ってグリップを失い、コースを外れてしまった」
「タイヤのグリップに頼り過ぎていたんでしょうね。ドライレースでは、レッドタイヤの方が耐久性が高く速かったんです。それが原因でレッドタイヤのセッティングを見誤ってしまいました」と琢磨はコメントしている。
ハーベストGPから復帰したベテランたちも苦戦している。
AJフォイトから参戦するセバスチャン・ブルデーは16番手、ザック・ビーチに代わり出場したジェームズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)は18番手。アロウ・マクラーレンSPから参戦するエリオ・カストロネベスは19番手からスタートする。