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ライザップグループ傘下「馬里邑」が来年3月に事業終了、堀田丸正は特別損失約3億円計上へ

2020年10月02日 13:52  Fashionsnap.com

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ライザップグループ傘下の馬里邑が、2021年3月をもって事業を終了する。馬里邑ブランドの百貨店や専門店への卸売事業を展開してきた堀田丸正が事業撤退を決議し、株式会社馬里邑は休眠会社となる予定。従業員の雇用については現在調整中だという。関連記事: ライザップが繊維商社の堀田丸正を子会社に SPAを強化 馬里邑は1947年に創業し、刺繍を施したエレガントなワードローブを提案してきた。2013年9月末にはライザップグループの子会社となり、2017年6月に同じくライザップグループ入りした堀田丸正が同年7月に馬里邑事業部を立ち上げ、馬里邑ブランドの卸売事業の展開を開始。ピーク時は百貨店取引店舗70社、専門店取引200社まで拡大したが、2019年頃から高級婦人服の需要が減少したことで、2020年3月末には百貨店店舗は38店舗、専門店取引先は130社まで減少した。不採算店舗の閉鎖や販売員との契約見直しを行うなど徹底したコスト削減を図りながらブランド事業を継続してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業時間の短縮や休業が業績に追い打ちをかけ、事業の維持が見込めなくなったという。馬里邑単体の業績は非公開としている。 今回の決議を踏まえ、堀田丸正は2021年1月末を目処に店頭販売を終了し、同年3月末に馬里邑ブランド製品の取り扱いをすべて終了する。事業撤退に伴う特別損失約3億円を2021年3月期中に計上する予定で、堀田丸正はグループの収益を牽引してきたコア事業である意匠撚糸事業と高収益部門に経営資源を集中させ、来期以降の早期黒字化を目指す。関連記事 TSIホールディングスがハーシェル サプライとファクトの2ブランドの事業から撤退へ、300人の人員削減も実施