レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが、2020年第9戦トスカーナGPでF1キャリア初表彰台を獲得した後に無線でチームに向けて言った言葉の真意を説明した。
2019年にトロロッソでF1デビューを飾ったアルボンは、シーズン途中でレッドブルに昇格され、今年も引き続き同チームで走っている。
チームメイトのマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス差がなかなか縮まらず、ピエール・ガスリーとの交代の推測も持ち上がるなか、アルボンはムジェロでのトスカーナGPで3位を獲得、F1で初めての表彰台に上った。
決勝後のクールダウンラップで、無線でチームに対して「Thanks for sticking with me!」と言った件について、アルボンは、この言葉は「僕を手放さないでくれてありがとう」という意味に受け取られたかもしれないが、真意はそうではなかったと明かした。
「あれは後から聞いて『うわー、これじゃ“僕を追い出さないでくれてありがとう”って言ったみたいじゃないか』と思った」とアルボンはロシアGPの週末にSky F1に対し語った。
「そういう意味じゃないんだ。僕が言いたかったのはどちらかというと『最初の日からずっと支え続けてくれてありがとう』ということだった」
「メディアや外部の人たちはいろんなことを言う。でもチームはいつも僕の味方でいてくれた。それを思って、『僕にはこれだけのことができる。この結果は君たちのものだ』というようなことを言いたかった」
「これからももっといい結果を出していきたい」
アルボンは続く第10戦ロシアGPでは思うようなパフォーマンスを発揮できず、予選10番手、ギヤボックス交換ペナルティにより15番グリッドからスタートして決勝10位という結果にとどまった。「ギヤボックス交換によるペナルティを受けたため、今日のレースはダメージを最小限にとどめることが目標だった。気持ちはすでに次のドイツに向いている。2週間後の次戦にはもっとスムーズな週末を送りたい」とアルボンはコメントしている。