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ストリートで"スタイルのある人"を撮り続けてきたシトウレイ初のスタイルブック、10年間の軌跡を200ページ以上にわたり紹介

2020年09月30日 21:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

シトウレイ Image by: FASHIONSNAP.COM
ストリートフォトグラファーのシトウレイが、初のスタイルブック「Style on the Street From Tokyo and Beyond」を10月20日に発売する。2008年から約12年にわたりストリートスナップを撮影してきたシトウがファッションを通して感じたこと、学んだことを落とし込んだという。 2019年年始から準備を進めたというスタイルブックは、リッゾーリ(Rizzoli)社が今年開催予定だった東京オリンピックに向けて強化していた「日本」のコンテンツとして出版。日本を代表するファッショントピックの一つとしてシトウのストリートスナップに注目したという。スタイルブックでは「東京のスナップ」「インタビュー」「Styling Tips」の3つのカテゴリーに分け、全272ページ中の200ページに計410枚の写真を掲載する。 インタビューは、シトウと同じくストリートスナップを撮影するフォトグラファーのスコット・シューマン(Scott Schuman)をはじめとした計3人に実施。シトウが「ハイブリッドなクリエイションが東京のストリートスタイルとリンクするものを感じる」という「サカイ(sacai)」の阿部千登勢や、東京のストリートスタイルを代表するファッションディレクター小木“Poggy”基史らに「スタイルとは?」を問いかけた。 Styling Tipsは、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ミラノ、シドニーの5都市で撮影した写真を使用。柄と柄の組み合わせや、白Tシャツなど21のテーマに沿った着こなしを文章と合わせて紹介する。各テーマのトップページには、シトウがこれまで撮影してきた中でも特に印象に残っているという写真を掲載。「お見立ての発想」を紹介する「MITATE」のページでは、当時「発想の自由さに感動した」という子どもサイズのコートをワンピースとして着用し、マフラーを頭に巻いた女性の写真を使用した。 東京のスナップでは、ストリートスナップの撮影を始めた2008年から2018年までの写真をシトウと元「ギンザ(GINZA)」編集長の中島敏子がセレクト。中島はギンザの編集長時代からシトウのスナップを扱っており、「私の次くらいに私の写真を知っている人」とシトウが指名した。「撮影を始めた当初の写真は、技術がなかったから納得できるものが少なかった」ことから、2013年以降の写真を中心にピックアップしているという。 被写体は「ファッションを楽しみながら着る服を選び、マイブームを更新し続けるスタイルのある人」を基準に撮影しており、同書では性別や年齢を絞らずに老若男女のスタイルが並ぶ。1日あたり1~2人程度の撮影ペースで、10年間日々探し歩いた集大成を今回の1冊に詰め込んだ。完成したスタイルブックを見たシトウは「約12年前の写真もあるが古さを感じなかった。ただファッションを捉えるのではなく、トレンドを凌駕した着こなしができる人々を撮ってきたからだと思う」とこれまでの撮影を振り返る。「他人に惑わされずに自分の意思で選択することが人生を豊かにする。"スタイルのある人"の写真を通してファッションの楽しさが伝えられたら」と書籍に込めた思いを語った。関連記事 「ジャックムス」iPhone撮影によるインスタ投稿をまとめた写真集を発売■Style on the Street : From Tokyo and Beyond著者:シトウレイ協力:スコット・シューマン、阿部千登勢、小木"Poggy"基史発売日:2020年10月20日(火)