マクラーレンのカルロス・サインツJr.は、第10戦ロシアGPの決勝レースのオープニングラップでクラッシュしたことについて自身のミスを認めているが、ソチ・オートドロームのターン2の形状がリタイアにつながったと考えている。
サインツJr.はスタート後に中団グループのなかで順位を争っていたところ、ターン2でワイドになり、ルールで定められているとおりにコースに復帰するため2本のボラードの間を走らなければならなくなった。
だがわずかな判断ミスにより、サインツJr.はウォールに激しく衝突し、マシンの左フロントを破損したため、セーフティカーが出動するきっかけとなった。
サインツJr.はこのインシデントには自身に責があるとしているが、ソチのターン2の形状については批判した。
「残念ながらターン2では誰かが僕のイン側にいたから、少しワイドに走ったんだ」とサインツJr.は説明した。
「ボラード側を回ろうと決めた頃には、僕はその周辺をとても小さな角度で入っていった。そしてボラード周囲への進入速度を誤って、ウォールに激突したというわけだ。僕の誤った判断で、ミスだった」
「それでもあのコーナーは存在するべきではないと思う。走行するのに非常に良いコーナーとは言えない。こうした状況を生み出してしまう場所だよ。僕は判断を誤ってしまった」
「それに適切に設計されたコーナーではないと思うね。今日のレースで、どれだけのドライバーがエイペックスを見失い、ボラードの後ろを回り、ボラードを壊したか見ただろう。素晴らしいコーナーではないことは明らかだ」
ハースのロマン・グロージャンはレース中にボラードのひとつを粉々にしてしまった。一方ルノーのダニエル・リカルドはワイドに走行した後ボラードの外側を走ることができず、5秒のタイムペナルティを科せられた。
マクラーレンF1チームのマネージングディレクターを務めるアンドレアス・ザイドルは、サインツJr.がクラッシュしたことで、チームメイトのランド・ノリスが動けなくなったサインツJr.を避けなければならず、またデブリも拾うことになってしまったことを嘆いた。
「カルロスは、自身がこのスロットに近づく際の角度について判断を間違えたと語った。それが彼がバリアに衝突した理由だとね」とザイドルは語った。
「そういうわけでこれは彼のミスだった。他の誰かや何かを今責めることは間違っていると思う」
「残念ながらこのことが我々の双方のマシンのレースを終わらせてしまった。なぜならランドは後退しなければならず、最初の周回で最下位になってしまったからね」
「その後は失うものは何もなかった。そこでセーフティカー導入中にピットストップを行ってハードに履き替えてなんとか乗り越えようとした。もう一度セーフティカーが出るようなことが起きることを期待したが、そうはならなかった」
「ここをゼロポイントで去るのは非常に気落ちのすることだ。ここでは再び大量得点ができるだろうと思っていた」