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TCRジャパン第3戦岡山:Audi Team Hitotsuyamaの篠原拓朗が週末を制する

2020年09月28日 17:31  AUTOSPORT web

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篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR)
2020年TCRジャパンシリーズの第3戦が岡山国際サーキットにて行われ、9月26日(土)に行われたサタデーシリーズ、27日(日)に行われたサンデーシリーズともにAudi Team Hitotsuyamaの篠原拓朗が制した。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2カ月遅れの開幕となった2020年TCRジャパンシリーズ。第3戦岡山ラウンドは、全9台で迎えることとなった。

 しかし、26日の予選後に塩谷烈州(ホンダ・シビック・タイプR・TCR)がエンジントラブルに見舞われ、サタデー、サンデー両シリーズの出走を取りやめたため、決勝レースは8台での戦いとなった。

■第3戦 サタデーシリーズ

 26日の8時から行われたサタデーシリーズの公式予選では、1分36秒593を記録した松本武士(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)がポールポジションを獲得。0.176秒差の2番手に、篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR)、3番手にブロンズクラストップの下野璃央(ホンダ・シビック・タイプR・TCR)がつけた。

 スーパーフォーミュラの専有走行やスーパーフォーミュラ・ライツの予選を経て、13時05分からサタデーシリーズの決勝がスタート。2番グリッドスタートの篠原が抜群のスタートを見せ、1コーナーで松本をかわしホールショットを奪い、篠原がレースをリードする展開に。

 第2戦までフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRで戦い、今回の岡山ラウンドからクプラTCRにスイッチしたHIROBON(クプラTCR)は序盤から下野を背後から追う形となり、ブロンズクラストップ、総合3位表彰台をかけた接近戦が繰り広げられる。シーズン中のマシンチェンジで30kgのウエイトを積むHIROBONだったが、5周目のホームストレートで2台が並ぶと、1コーナーで下野をオーバーテイクし、ブロンズクラストップに浮上した。

 その後方では梅本淳一(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)と大蔵峰樹(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)による総合5番手、ブロンズクラス3位を賭けたバトルも加熱。8周目のホッブスコーナーで梅本がインに飛び込むもターンイン中の大蔵の左リアに追突。大蔵はなんとかコースに留まるも、最終コーナー走行中にリアのアームが折れてコースオフ。そのままリタイアとなった。

 スタートでポジションを上げて以降、首位を守り続けた篠原は松本に対し3.174秒のギャップを築いてトップチェッカーを受け、サタデーシリーズ3連勝を獲得した。

 総合2位に松本、総合3位はブロンズクラストップのHIROBONとなった。ブロンズクラス2位は下野、ブロンズクラス3位は梅本が獲得している。

TCRジャパンシリーズ第3戦岡山国際サーキット サタデーシリーズ決勝結果
Pos.No.DriverTeamCarLaps121篠原拓朗Audi Team HitotsuyamaアウディRS3 LMS TCR14225松本武士VolkswagenRT with TEAM WAKAYAMAフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR14319HIROBONバースレーシングプロジェクト【BRP】クプラTCR14434下野璃央Drago CORSEホンダ・シビック・タイプR・TCR14569梅本淳一55MOTO with J'S RACINGアルファロメオ・ジュリエッタTCR14717鈴木 建自バースレーシングプロジェクト【BRP】アウディRS3 LMS TCR14855Mototino55MOTO with J'S RACINGアルファロメオ・ジュリエッタTCR14-73大蔵峰樹M-PROTOTYPING Team STILE CORSEアルファロメオ・ジュリエッタTCR8-62塩谷烈州全薬工業 with TEAM G/MOTION’ホンダ・シビック・タイプR・TCR出走せず

*ファステストラップ:
篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR) 1分37秒962(2/14)
■第3戦 サンデーシリーズ決勝

 26日の8時25分から行われたサンデーシリーズの公式予選では、サタデーシリーズに引き続き、松本が1分36秒653を記録してポールポジションを獲得。0.081秒という僅差で篠原が2番手に、3番手には1分37秒177を記録したHIROBONがつけた。

 27日の13時35分から行われたサンデーシリーズ決勝は、フロントロウからスタートした篠原が好スタートを決めて松本をかわし1コーナーのホールショットを奪うという、サタデーシリーズ決勝と同様の展開に。

 その後方では4番グリッドスタートの下野も好スタートを決め、1コーナーでHIROBONのアウト側に並ぶと2コーナーで一時3番手に浮上。しかし、立ち上がりでアウト側に膨らんだ下野の隙をついたHIROBONがモスSで3位のポジションを取り戻す。

 首位に躍り出た篠原は1周目終了時点で0.738秒のギャップを築くと、2周目に1.125秒、3周目に1.622秒、4番手に1.855秒と着々と松本とのギャップを広げる。

 前日のサタデーシリーズ決勝に引き続き、総合3番手争いを展開するHIROBONと下野。サンデーシリーズ決勝では追う形となった下野は7周目のヘアピンコーナーでHIROBONをオーバーテイクし、総合3番手に浮上。同じ7周目のマイクナイトコーナーで今度はHIROBONが下野を抜き返し3番手を取り戻すと、2台はその後も激しい接近戦を繰り広げる。

 ファイナルラップまで続いたHIROBONと下野の総合3位争いだったが、リボルバーコーナーでインに入った下野がアウト側のHIROBONをコース外に押し出す形でポジションを3位に上げてしまう。

 14周のレースを終えて、松本に対し5.956秒のギャップを築いた篠原がトップでチェッカーを受け、サンデーシリーズ決勝を制した。松本が総合2位を獲得。

 総合3位でチェッカーを受けたのは下野だったが、ファイナルラップでの接触により決勝結果に30秒加算のペナルティが課せられ7番手にポジションダウン。総合3位、そしてブロンズクラス優勝はこちらもサタデーシリーズに引き続きHIROBONが獲得した。ブロンズクラス2位は大蔵、ブロンズクラス3位は梅本が獲得している。

TCRジャパンシリーズ第3戦岡山国際サーキット サンデーシリーズ決勝結果
Pos.No.DriverTeamCarLaps121篠原拓朗Audi Team HitotsuyamaアウディRS3 LMS TCR14225松本武士VolkswagenRT with TEAM WAKAYAMAフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR14319HIROBONバースレーシングプロジェクト【BRP】クプラTCR14473大蔵峰樹M-PROTOTYPING Team STILE CORSEアルファロメオ・ジュリエッタTCR14569梅本淳一55MOTO with J'S RACINGアルファロメオ・ジュリエッタTCR14655Mototino55MOTO with J'S RACINGアルファロメオ・ジュリエッタTCR14734下野璃央Drago CORSEホンダ・シビック・タイプR・TCR14817鈴木 建自バースレーシングプロジェクト【BRP】アウディRS3 LMS TCR14-62塩谷烈州全薬工業 with TEAM G/MOTION’ホンダ・シビック・タイプR・TCR出走せず

*ファステストラップ:
篠原拓朗(アウディRS3 LMS TCR) 1分38秒022(2/14)

 TCRジャパンシリーズ、次戦はオートポリスで11月14日(土)にサタデーシリーズ、15日(日)にサンデーシリーズが開催される。