GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/スプリントカップは9月26日、オランダのザントフールトで現地時間9時からレース1が行われ、ベルジャン・アウディクラブ・チームWRTの富田竜一郎/ケルビン・ファン・デル・リンデ組31号車アウディR8 LMSが優勝。2020年からGTWCヨーロッパ挑戦を開始した富田にとっては嬉しい初勝利となった。
GT3カーで争われるGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのスプリントカップは、このザントフールトが3ラウンド目。富田/ファン・デル・リンデ組は、9月25日の予選で3番手につけ、9月26日の決勝レースを迎えた。
しかし、レース1を前にザントフールトには雨が降り出す。ここでスタートドライバーを務めた富田は、コンディションを見ながらレインタイヤをチョイス。これが大きく奏功し、スリックを履いたフロントロウの2台、エミール・フレイの14号車ランボルギーニ、アッカASPの89号車メルセデスAMGをかわすと、トップでファン・デル・リンデに引き継いだ。
ニュルブルクリンク24時間とのダブルエントリーとなっているファン・デル・リンデは、きっちりと首位を守り、30秒の大差をつけトップチェッカー。これで富田/ファン・デル・リンデ組が見事優勝を飾った。2位はシルバーカップ優勝となったCMRの108号車ベントレー・コンチネンタルGT3、3位は同じくシルバーの26号車アウディとなった。
「スタートでトップに立つことができました。僕の決断を信頼してくれたチームに感謝しています。タイヤは良かったですが、序盤は少し難しいところもありましたね。僕にとって、とても幸せな日になりました」と富田。
また、ファン・デル・リンデも「素晴らしかった! ウエットタイヤを選んでくれた竜一郎に感謝しなければならないね」と喜びを語った。
「トリッキーなコンディションですべてを失うおそれもあったし、集中する必要があった。でもチャンピオンシップでもいいポイントを獲得することができたね」
ザントフールトのレース2は、現地時間13時45分からレース2が行われる。