トップへ

BMWのバイクにMモデルが初登場。多数のレーシングテクノロジーを導入した『M1000RR』を公開

2020年09月23日 19:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

BMW M1000RR
9月23日、BMWはスポーツモデルのオートバイである『M1000RR』を世界初公開した。

 BMWモトラッドは2018年末、四輪車において広く親しまれている『Mモデル』を二輪車の新型S1000RRに『Mパッケージ』として始めてラインアップした。

 新型S1000RRのMパッケージには、Mパフォーマンス仕様のMカーボン・ホイールや、軽量バッテリー、サスペンションキット、シートなどを採用しており、機能面とデザイン面ともに、よりスポーティなモデルが設定された。

 それ以来、BMWモトラッドはMオプションエクイップメントとMパフォーマンスパーツを提供してきたが、今回、『Mモデル』としてM1000RRを世界初公開した。

 M1000RRは、レーシングスポーツ用のエンジンをベースとした水冷4気筒エンジンを搭載しており、192kgの車重で最高出力は212馬力/14,500rpm、最大トルク113Nm/11,000rpmを発揮。エンジンだけでなくレーストラックでパフォーマンスを出せるように設計されたサスペンションや空気パーツなどが備えられた。

 Mウイングレットは最高速度を落とさずに空気力学的ダウンフォースを利用することにより、ブレーキを遅らせ、より早く加速することを可能にした。また、Mブレーキはスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているマシンの技術を使用して開発。そしてMカーボン・ホイールも標準装備となる。

 ライディングモードは『Rain』、『Road』、『Dynamic』、『Race』、『Race Pro1-3』を選択することができ、『Race Pro』モードはエンジンブレーキも調整可能。そのほか、6軸センサーボックスを備えた最新世代のダイナミックトラクションコントロール(DTC)、DTCウイリー機能など電子制御も充実している。

 クラッチ操作なしでギヤを変更できるシフトアシスタントプロはもちろん、ローンチコントロール、ピットレーンリミッターもサーキットでの使用を考え付属する。

 そんなBMW M1000RRの価格や発売時期などの詳細は今回は発表されていない。