第88回ル・マン24時間レースの決勝を前に、トヨタGAZOO Racingは開発中のハイパーカー、『GR Super Sport(仮称)』でサルト・サーキットを走行した。
今回走行したのは、2018・2019年にル・マン総合優勝を果たしたTS050ハイブリッドをベースにしたロードカー、GR Super Sport(仮称)の開発中のモデルだという。
特別にオープン仕様にカスタマイズされGRのカモフラージュ柄が施された車両に、かつてトヨタのWECドライバーとして活躍したアレックス・ブルツ、そして村田久武チーム代表が乗り込み、デモンストレーションラップと決勝スタート前のトロフィー返還を行なった。
アレックス・ブルツはプレスリリースのなかで、以下のようにコメントしている。
「GR Super Sport(仮称)の開発中のモデルを初めて公の場で、しかもこのクルマとつながりの深いル・マンのようなサーキットでドライブすることができてとても光栄だ。GR Super Sport(仮称)はここル・マンで生まれたクルマなので、ホームに戻ったように感じる」
「今回このクルマを運転するのは私にとって初めてで、さらに1周では限界まで性能を発揮させるチャンスはなかったが、GR Super Sport(仮称)がすでに高いパフォーマンスとポテンシャルを持っていることが感じられた」
「運転中は、特に四輪駆動とハイブリッドシステムにTS050ハイブリッドとの類似性を感じた。エンジニアたちは『それはこのクルマの本当のパフォーマンスのほんの一部だ』と言っていたので、近い将来、またこのクルマをドライブできる日がとても楽しみだ」
トヨタは2021年のWEC/ル・マンの“ハイパーカー”クラスに、ル・マン・ハイパーカー(LMH)規定のマシンを送り込むことを明らかにしている。LMH規定のレーシングカーは、来月にもシェイクダウンされるものと思われる。