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バッグブランド「MST PAACS」がデビュー デジファブ技術と手作業を掛け合わせた現代のモノ作り

2020年09月17日 12:22  Fashionsnap.com

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「エムエスティーパックス」初のコレクション Image by: FASHIONSNAP.COM
東京発のバッグブランド「エムエスティーパックス(MST PAACS)」が国内で展示会を開催し、プレローンチコレクションを披露した。  エムエスティーパックスを手掛けるデザイナーの青木將人は、1990年生まれ。国内ファッションブランドで生産管理として経験を積み、バッグの製作およびデザインは独学で学んだ。  エムエスティーパックスのコンセプトは、"現代版手工業"によるバッグの拡張。3Dプリンターやレーザーカッターなど便利なツールが浸透し、個人でも容易に高度な創作に取り組めることが「現代だからこそ出来るモノ作り」と解釈。手作業によるクラフツマンシップを大切にしながら、デジタルファブリケーションツールを活用し、様々な技術や素材をフラットに使いバッグを制作する。  プレローンチの展示会で披露されたのは、クラッチとしても持てるボール型のショルダーバッグ「SPLIT POD」や、PVCで覆ったハンドバッグ「GHOST」など計4型。3Dモデリングで出力した構造体をハンドステッチによりレザーなどで覆っている。  青木は、テクノロジーの進化に伴い人々が物を持たずに生活できるようになっていると日々感じているといい、バッグの機能的な存在意義は薄れ、よりジュエリーやアクセサリーのような装飾的な扱いになるのではないかと考える。「椅子は座ることができたら椅子、電球は電気がつけば電球として機能する。バッグも物が入ればバッグとして成立するのではないか」(青木)。エムエスティーパックスでは、そんな時代性を反映し、装飾品としてのアクセサリーバッグを提案。時代を反映したバッグの可能性の拡張をブランドの目標に、展開をスタートする。 ■MST PAACS:公式インスタグラム