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「入社前に履歴書が社内で回し見されていた」という新入社員が退職検討 個人情報の扱いが雑な会社は多い?

2020年09月17日 07:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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就職活動では、個人情報を事細かく伝える必要がある。そのため、採用する企業側は求職者の個人情報の管理に対し、高い意識を持たなくてはいけない。ガールズちゃんねるに9月15日、「職場の個人情報管理について」というトピックが立った。

現在の会社に8月に入社したトピ主は、入社前の時点から履歴書を従業員間で回し見されたり、名前や生年月日、住所といった個人情報を社内メールで一斉送信されたりしていたという。さらに、トピ主の個人情報を知っているにもかかわらず、同僚から「どこに住んでいるの?」といった質問をされて嫌な気持ちになり、退職を検討していると綴った。(文:石川祐介)

中小企業ほど個人情報の管理が甘い?


残念ながら、個人情報の管理意識が低い企業は多くありそうだ。

「中小企業ではまだたまにあるよね。上の人が全然個人情報の保護について緩い所だと履歴書回し見するし、新しい子が入ってくる時にはみんなに、どこの子で前にどこで働いていたかまで共有していたりする」
「うちもそんな感じだった。入社したらみんな私の年収知ってたよ。ちなみにまだ勤めてるけど中途面接受ける人の履歴書はみんな見てわいわい言ってる。『顔がイマイチ』とか『この経歴でこの年収は足元見過ぎ』とか」

経歴だけでなく、容姿や希望年収に関しても本人の知らないところでネタにされているという。また、寄せられたコメントを見ていると、大手企業よりも中小企業の方が個人情報管理の意識が低い傾向があるが、

「前にそんな職場あったよ。『あり得ないし!?』って思ったけど、理由を聞いたら『この人採用しようと思うけどどう?』みたいな感じで、職員みんなで問題ないかチェックして、良ければ採用みたいな感じだった」

と中小企業は人手が足りないためか、採用業務を従業員全体で担っている、といった背景も根底にありそうだ。

「指摘したら奇異な目で見られました」という人も

コメント欄にはこのほか、トピ主に対して退職を勧める声が寄せられた。

「前の職場もそんな感じで、指摘したら奇異な目で見られました。私がおかしいみたいな。私みたいに心に傷を負って欲しくないので、さーっと静かに辞めるのが一番」
「黙ってやめる。そういう職場ってみんな感覚がマヒしてて常識が通じないから言っても無駄。社内の慣習が世間の常識と本気で思ってる人もいるから指摘したら主が奇異の目で見られたり風当たり強くされるよ」

どんな理由があるにせよ、履歴書を回し読みすることは褒められたことではない。そもそも、個人情報に対する管理意識が低い職場だと、今後トラブルに見舞われるリスクもあるだろう。働きながら転職のタイミングを図るのが無難ではないだろうか。