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アップル、全画面デザインの「iPad Air」発表 第8世代のiPadも高機能に

2020年09月16日 04:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
アップルは、日本時間9月16日に米国で新しい製品とサービスを発表するイベントを開催し、オールスクリーンデザインになった新しい第4世代の「iPad Air」と、第8世代となるスタンダードモデルの「iPad」を発表しました。

先に発売されるiPadの販売開始は9月18日。第7世代のモデルと同じ10.2インチのRetinaディスプレイを搭載し、フロントベゼルのボトム側にTouch IDを内蔵するホームボタンがあります。ストレージ容量が32GBと128GBのWi-Fi+Cellularモデル、Wi-Fiモデルに分かれます。32GBのWi-Fiモデルが34,800円(税別)から。カラーバリエーションはシルバー/スペースグレイ/ゴールドの3色。

第4世代のiPad Airは販売開始が10月。Touch IDの指紋認証センサーを内蔵する電源ボタンを側面に配置したオールスクリーンデザインの液晶Liquid Retinaディスプレイはサイズが10.9インチ。側面には音量ボタンとステレオスピーカーも設けています。ストレージ容量が64GBと256GBのWi-Fi+Cellularモデル、Wi-Fiモデルに機種が分かれます。64GBのWi-Fiモデルが62,800円(税別)から。

カラーバリエーションはシルバー/スペースグレイ/ローズゴールドに加えて、iPadに初めてグリーンとスカイブルーを加えた5色展開です。

どちらのiPadもiPadOS 14をインストールした状態で出荷されます。アップルのデジタルペンはiPad Airが第2世代、iPadが第1世代のApple Pencilに対応。専用アクセサリーとして、iPad AirにもMagic Keyboardに対応します。11インチのiPad Pro用のMagic Keyboardが共用できるようです。iPadはSmart Keyboard。

iPad Airは本体の厚さが第3世代のモデルと同じ6.1mm、質量がWi-Fiモデルが458g、Wi-Fi Cellularモデルが460g。iPadも第7世代のモデルと同じ厚みが7.5mm、質量がWi-Fiモデルが490g、Wi-Fi Cellularモデルが495g。

iPad AirはNeural Engineを搭載するA14 Bionicチップを搭載。5nmプロセスにより製造されるSoCは、第3世代のiPad Airとの比較で6コア構成のCPUの処理速度が40%向上、4コア構成のGPUは30%のグラフィック処理性能の向上を果たしています。

iPadはA12 Bionicチップを搭載。第7世代のiPadと比べてCPU性能は40%、グラフィックスの処理性能は2倍向上しています。発表会では「最もよく売れているWindowsノートPCの2倍、Androidタブレットの3倍、そしてGoogle Chromebookの6倍高速な処理性能」であることを強調していました。

iPad Airのディスプレイは解像度が2,360×1,640画素、最大輝度は500ニット。耐指紋性撥油/反射防止コーティングのほか、ペン先の高い追従性を実現するフルラミネーションディスプレイを搭載。TrueToneや広色域表示対応のP3ディスプレイであることが明らかになっています。上位のiPad Proが搭載する120Hz駆動対応のProMotionテクノロジーには非対応です。

iPad Airのカメラは、背面のメインカメラがシングルレンズの12MPの広角カメラ。4K/60pビデオ撮影や240fpsのハイフレームレート撮影に対応。手ブレ補正エンジンを内蔵しています。現行iPad Proの広角カメラと同等の性能となりました。フロント側は7MPのFaceTime HDカメラです。オールスクリーンディスプレイでありながら、Face IDに対応していないところがiPad Proとの違いになります。

iPadも、背面のメインカメラは第7世代モデルと同じ8MPの広角カメラ。動画撮影は最大1080/30p対応。1.2MPのFaceTime HDを搭載します。

iPad Airは、側面に横向きの2スピーカーオーディオを搭載。3.5mm端子の有線イヤホンはUSB-Cからの変換アダプターを介して接続します。iPadは片側の2スピーカーオーディオで、3.5mmアナログイヤホンジャックを引き続き搭載します。

デジタルコネクターはiPad AirがUSB-C、iPadはLightningとしています。iPad AirはSmart Connectorを本体の背面に搭載します。

セルラーモデルは4G LTE対応。nano SIMカードに対応する物理スロットのほか、埋め込み型のeSIMを搭載しています。Wi-FiはiPad AirがWi-Fi 6(11ax)対応、iPadはWi-Fi 5(11ac)対応となります。

初代iPadが2010年に発売されてから10周年のアニバーサリーイヤーに、強力なラインナップが出揃いました。ハンズオンの機会には、iPadOS 14の新機能とともにiPad Airの使い勝手をレポートしたいと思います。

著者 : 山本敦 やまもとあつし ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。 この著者の記事一覧はこちら(山本敦)