isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2020年下半期の運勢も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡
2020年下半期の運勢 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
休息を据える
今週のおひつじ座は、世渡りと慰めとのバランスをとっていくような星回り。
武道の世界ではよく「隙をつく」などと言いますが、吐く息と吸う息のあいだはコントロールがきかず、その一瞬だけまったくの無防備となるため、戦いにおいてはできるだけこの呼吸の隙を小さくしていかねばなりません。
ただ、そうして息を殺し、あるいは息をつめていると、つねに身構えっぱなしの状態となっていきます。さらに、その状態にだんだん疲れてくると、今度は呼吸から弾力が失われ、いざという時の集中力が落ちたり、あるいは力の抜き方もすっかり下手になってしまう。
今週のあなたは、どこかで失ってしまった隙をもういちど取り戻そうとしているのかもしれません。硬い背骨を一度バラバラにして、呼吸の「呼」と「吸」のあいだがゆったりと広がっていくさまをイメージしていくといいでしょう。
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白痴です
今週のおうし座は、ほんらいの無邪気さを取り戻していくような星回り。
まだ天動説の世界をみなが当たり前に生きていた17世紀初頭、ケプラーの法則で地動説を決定づけたヨハネス・ケプラーは、そうした天文学的業績を重ねる一方で『ケプラーの夢』という「SF小説の嚆矢(こうし)」とも呼ぶべき作品を書いていました(出版は死後)。
この物語では、主人公は日光は嫌うが夜には出かけることのできる精霊の力を借りて、フォルファ(地球)からレファニア島(月世界)へ4時間でたどり着き、地球が月からどのように見えるかが想像力に富んだ記述で示されています。
もともとこの作品は、コペルニクスの地動説を擁護するための学位論文として書かれたものだったそう。これは彼の地道で忍耐強い天文学的業績もまた、非常に先駆的な実験的試みによって支えられていたということの証左とも言えます。今週のおうし座もまた、それくらいルナティックになってみるくらいでちょうどいいのかもしれません。
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断層とその臭い
今週のふたご座は、なぎ倒されるように大地に倒れ込んでいくような星回り。
占星術では、世界の構成要素として「火地風水」の4つを取り上げますが、そこで論じられる「地」は堅固さや安定性の象徴です。それは大自然との根源的な親近性の象徴であると同時に、生活空間にはもたらされるべからざる忌々しきものの象徴でもあるという、相矛盾する感情を引き起こすもの。
豊穣性の起源である一方で、生あるものが腐敗し、死の世界におもむく際の舞台でもあるきわめて両義的な“他者”として人間の傍らにありつつ、その臭いをかぎ、直接触れたものに、都会のコンクリート群落に反逆せよと語りかけるのです。
今週のあなたもまた、みずからの根源的矛盾性に立ち返っていくにあたって、差し当たりそうした意味での“土”の臭いをかぎ分けるべく、鼻を利かせていくことができるかどうかが問われていくでしょう。
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自由な行き来を楽しんで
今週のかに座は、長いあいだ忘れていたものを思い出していくような星回り。
「草の香の秋の昼寝となりにけり」(星野繭)という句で詠まれている「草の香」とは、秋にさまざまな草が実を結ぶころの香りのこと。なんとなく心の奥行きがスーッと広がっていく時のような、その独特の感覚は他の季節にはない透明な新鮮さで存在の根底から清めてくれるようでもあります。
作者は農家の夫を支える主婦とのことで、一見すると平凡な生活詠に見えるものの、そういう境遇にありながら自身の句集まで刊行するほどに俳句へと駆り立ててしまうものは、決して“平凡”ではないはず。
今週のあなたもまた、自然と自分が鋭敏になっていかざるを得ないような誰か何かと向き合っていく中で、初心に返っていくことがテーマとなっていくでしょう。
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お庭でゆらゆら
今週のしし座は、より自分らしくあり続けられるよう、環境要因を整えていこうとするような星回り。
古代ギリシャの哲学者アリストテレスがつくったリュケイオンという学校には散歩道があって、彼は実際にそこを散歩しながら講義をしていたそう。他愛ない会話だけでなく、哲学的な議論が深まるかどうかは「正しさ」であるとか「合理性」のようなものから、どのように距離を取れるかで決まってくるのです。
つまり、TEDなら3分でまとめられるような話を、あえて3時間かけてあれやこれやとおしゃべりするといった圧倒的な「効率の悪さ」こそが、哲学の原初の姿であり、それは今なお有効な哲学するための戦略なのだということ。
今週のあなたにとってもまた、そうした自分なりに深く考えていくための環境を誰かに与えられるのをただ待っているのではなく、能動的に獲得していくことがテーマとなっていくでしょう。
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with煩悩
今週のおとめ座は、この世を生きていこうという覚悟を改めて固めていくような星回り。
「芋を食べ秋水を飲み清浄身」という句を詠んだ作者・山蔭石楠は、終戦の秋、二十代で得度したもののその三年後に病気のため還俗し家業を継いだ、いわば半僧半俗の人。掲句にも、そうした生き様が否が応でも滲み出ています。
浮き世を離れきれず、戻ってきてしまった自分を責めるでもなく、かといって何の引っかかりもなく肯定している訳でもない。ただ、結局そこからしか自分は人生を始めていくことができないのだという、ある種の開き直りとも言える心境がうかがえます。
今週のあなたもまた、そうした「たかが」と「されど」のあいだに立って、捨てきれぬ人生への思いを拾っていきたいところです。
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負けるが勝ちよ
今週のてんびん座は、豊かな悲しみに浸っていくような星回り。
恋愛を筆頭に、人と関わるということは本質的に超絶めんどくさいことです。しかし、めんどうなりに楽しさや美しさもあって、でもやっぱり汚さもあったりするんですよね。そして、そういうあれやこれやを経て、誰か何かを最終的に引き受けたり引き受けなかったりする。
自分が好きでも相手が自分のことを好きかは分からないし、仮に好きになってもらえたとしても、そのタイミングでまだ自分も相手が好きかどうかは分からない。そもそも相手に自分がしてあげられることなんて、本当はこれっぽっちもないかも。
人間、相手が何を感じて何を考えどう幸せなのかなんて、最後までわからない。だから、どこかで腹をくくって「それでも好きだから」と言うしかないんでしょう。うまくいけば今週は、あなたが心から「負けました」と思えるものと出会えたことを、余計なものを交えずに、ただただ純粋に感じていくことができるかもしれません。
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透明な獣
今週のさそり座は、悟ってないようなことを言うほどに心が澄んでいくような星回り。
人生を「制御する」という行為は、それがどんなに建設的なものであれ、現実の一本一本の線が未来に向かって徐々に像を結んで確立していくプロセスに他なりません。
どんなにデタラメに描いたつもりでも、そこには完成図への意図が働いてしまう。ありがちなエンディングへの着地が見えてしまった瞬間に、見ていた映画に白けてしまうように、どこかで見たことのある型にはまった月並みさが自分の人生にもついて回ってきます。
だから人は、時々「悟ってないようなことを言ってしまう」のかも。すなわち、すでに確立された自己像の輪郭を攪乱して、今ここにいる自分の外に出て行くこと。鳥や動物、死者になりきってみて、見えてくる光景が多少なりとも現実や日常において反映されるようになってきたとき、あなたはまた一段と美しい生きものになってゆけるでしょう。
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世界の歩き方とその変調
今週のいて座は、これまでとは別の世界戦へと乗り換えていくような星回り。
ユダヤの詩人は旧約聖書の『伝道の書』において、「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。」(3章-1)と語っています。これは現代日本の時の感覚とはかなり異なりますが、それは「わざ」のうちに「時」があるという感覚なのではないでしょうか。
時がものを運ぶのでもなければ、時が人間を動かすのでもない。時は一定の物差しでも、外からすべての存在をくくるものでもなく、むしろそれぞれの物事や人間の内側にある。これが彼らの感覚なのです。
今週のあなたもまた、これまで当たり前だと思っていたやり方や過ごし方をいったん白紙に戻していくくらいのつもりでちょうどいいでしょう。
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秋の寝覚めとブレイクスルー
今週のやぎ座は、これまで見えていなかった現実が一気に眼前に広がっていくような星回り。
「はるかなるもろこしまでも行くものは秋の寝覚めの心なりけり」(大弐三位)という歌で詠まれている「もろこし」とは「唐土」、中国の大地のことですが、当時の感覚からすれば、はるかこの世の果てを指していました。
「寝覚め」とは、眠りの途中での覚醒。つまり、悶々とする物思いで寝ては覚めを繰り返し、子供や思い人のことをどこまでも求めていくような秋の夜長のしみじみとした思いのことを詠っているのです。しかしそれも、精神世界の拡大する秋だからこそ可能となった感慨であり、孤独さを存分に深めていける季節がやっときたのだということでもあります。
今週のあなたもまた、不意にここしばらく感じたことのなかった感情の深まりや精神活動の活発化と直面していくことになるかもしれません。
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日本人のあきらめ方
今週のみずがめ座は、不安の深淵を確かめていくこと。
村上春樹の初期作品『1973年のピンボール』の主人公のセリフ「無から生じたものがもとの場所に戻った。それだけのことさ」は、その後の村上作品の主人公たちに通底していく根本情調でもあり、また、現代の青年たちのつぶやきでもあったように思います。
それは「未来」を先回りして否定的・消極的な結果を受け取っている「今」を生きている者の感覚であり、「どうせ」という言葉の語感にも近い。つまり、「どうせ失敗する」であり、「どうせ死ぬ」である。
不安や諦めをまぎらわしたり、忘れたりするのとは逆に、むしろいっそう深めて、純粋化し極限化していくことで、不安の深淵を確かめ、心の動揺を収束させていこうという心の自然な働きなのかも知れません。今週のあなたもまた、これまで避けてきたものや苦手な相手と思いきって向き合ってみてはいかがでしょうか。
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現実と救い
今週のうお座は、人間の、人生の無惨さにしみじみと思い至っていくような星回り。
それはまるで「無惨なら枯向日葵に劣らざる」(中原道夫)という句のよう。向日葵(ひまわり)の花は背丈も大きく、黄色く溌溂としているだけに、枯れ方もまた凄まじいものがあります。そんな向日葵と同じ類の無惨さを、この作者は自分の中に見ている訳です。
どんなに傍目から見ればうまくいっているように見える人だって、いたむしろそういう人だからこそ、人生の無惨さというのはかえって深部まで人の心を蝕んでいくように思います。
今週のあなたもまた、否応なく今の自分自身の在り様を残酷なまでに客観視させられる機会に直面していくはずです。
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