ミド・オハイオ・スポーツカー・コースを舞台にダブルヘッダーで開催されたNTTインディカー・シリーズ。13日に行われた第11戦は、コルトン・ハータ(アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー)がポール・トゥ・ウインで今季初勝利を挙げた。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、22番グリッドからスタートし18位と2日続けて下位に沈んだ。
通り雨で予選はウエットコンディションとなったが、午後1時からの決勝レースはドライコンディションでスタートを迎えた。
ポールポジションからスタートしたコルトン・ハータがトップをキープ。2番手のサンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン)は、ハータに並びかけるもスペースがなくなりコースオフ。
コースに戻ったフェルッチは、アレックス・パロウ(デイル・コイン・ウィズ・チームゴウ)とフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)に衝突。2台を押し出してしまい、ローゼンクヴィストのマシンはストップ。早くもイエローコーションとなる。
パロウもピットに戻るもマシンのダメージが大きく、リタイアを選択する。フェルッチにはペナルティが科せられた。
ハータ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の順で、5周目にリスタート。
16周目、ダルトン・ケレット(AJフォイト)がコースオフを喫しイエローコーションとなる。ピットクローズ前に各車が一気にタイヤ交換へ。
琢磨は、ここでステイアウトしトップに立つ。20周目にレースは再開。
21周目、レッドタイヤに替えたアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がディクソンを交わし4番手に。その直後、ディクソンがまさかの単独スピンを喫し、最後尾に落ちる。
ハータは、ステイアウトしたマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ)を26周目に交わし2番手に浮上。一方、琢磨はベストラップを更新し、ハータとの差を5秒に広げ、32周を走行し最初のピットインへ。琢磨は18番手でコースに復帰する。
45周を走行して、まずはロッシが2回目のピットイン。翌周リーダーのハータ、ハンター-レイがタイヤ交換へと向かう。
トップ3台の順位は変わらず、もう1回ピットインが必要なディクソンが4番手。5番手にグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が続く。琢磨はストラテジーを変更したが、流れが向かずラストピットを終えると再び下位を走行する。
残り10周、ハータはロッシとの差を2秒つけて勝利へとまい進。そのままトップでチェッカーを受け、通算3勝目となる今シーズン初勝利を挙げた。
2位にロッシ、3位にハンター-レイが入り、アンドレッティ勢が表彰台独占。一時は最後尾に下がったディクソンは、今日もファイナルラップで順位をアップし10位でフィニッシュした。
リードラップも記録した琢磨だったが、流れが味方することはなく18位でレースを終えている。
■NTTインディカー・シリーズ第11戦ミド・オハイオ決勝レース結果
Pos.No.DriverTeamEngineLapsSP188C.ハータアンドレッティ・ハーディング・スタインブレナーH751227A.ロッシアンドレッティ・オートスポートH7510328R.ハンター-レイアンドレッティ・オートスポートH758415G.レイホールレイホール・レターマン・ラニガンH751258M.エリクソンチップ・ガナッシH7515622S.パジェノーチーム・ペンスキーC756712W.パワーチーム・ペンスキーC751781J.ニューガーデンチーム・ペンスキーC75995P.オワードアロウ・マクラーレンSPC7521109S.ディクソンチップ・ガナッシH7531121R.ヴィーケイエド・カーペンター・レーシングC75111260J.ハーベイメイヤー・シャンク・レーシングH75191359M.チルトンカーリンC75181418S.フェルッチデイル・コイン・レーシングH752157O.アスキューアロウ・マクラーレンSPC75141620C.デイリーエド・カーペンター・レーシングC75161726Z.ビーチアンドレッティ・オートスポートH75131830佐藤琢磨レイホール・レターマン・ラニガンH7522194C.キンボールA.J.フォイト・レーシングC75232098M.アンドレッティアンドレッティ・ハータH7472114D.ケレットA.J.フォイト・レーシングC71202210F.ローゼンクヴィストチップ・ガナッシH452355A.パロウデイル・コイン・ウィズ・チームゴウH24
※リザルトは編集部調べ