ニュルブルクリンクで開催されたDTMドイツ・ツーリングカー選手権。12日に行われた第5戦レース1は、ポイントリーダーのニコ・ミュラー(アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)がポール・トゥ・ウインで制し、今季4勝目を挙げた。
ニュルブルクリンクのグランプリサーキットを使用して行われるDTM第5戦。2500人の観客が迎え入れられた。
予選でポールを獲得したのはランキングトップのミュラー。2番手にレネ・ラスト(アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)、3番手にロビン・フラインス(アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)と今季シリーズをけん引している3人がこのレースでも上位グリッドを奪う。
好スタートを見せたミュラーは、そのままレースをリード。ラスト、フラインスも後を追うも徐々に差がついていく。
ミュラーは12周を走行して、上位陣ではいち早くタイヤ交換へと向かう。
13周目、フラインスがラストのインを強引に差すもオーバーテイクすることはできない。その周終わりでラストはピットイン。翌周、フラインスがタイヤ交換を行い、コースへと復帰すると再びラストとサイド・バイ・サイドに。
ポジションを争うふたりを引き離しミュラーは、10秒以上の差をつけトップを独走する。
残り6分を切った27周目、再びラストのインを1コーナーで差し2番手を狙ったフラインスだったが、今度は突っ込みすぎて縁石に乗り上げスピン。ポジションを下げてしまう。
ミュラーはそのまま15秒の差をつけトップチェッカー。ポール・トゥ・ウインの完勝で今シーズン4勝目を飾った。2位にラスト。3位にマルコ・ウィットマン(BMWチームRMG)が入った。
「完璧なレースだった。スーパースタートを切って、とてもいいピットストップ、ストラテジーもパーフェクトで、タイヤ管理もうまくいった。勝利を楽しむことができたよ」
「ここ数週間、望んだようにはきのうしたわけではなかったが、今日は確実に機能した。ポールポジションは、この成功のためのいい土台となったよ。可能であれば、さらに改善したいと考えている。多くの勝利を得ることが目標なんだ」とミュラーはコメントしている。
2位に入ったラスト。ミュラーとの差は52ポイント差に開いた。
「ロビン・フラインスとのバトルで時間を失ってしまった。ニコ・ミュラーにとって、今日はすべてが完璧に進んだね」と語っている。