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ジャン=ミシェル・オトニエルが8年ぶりに個展を開催、日本文化や古典作品に着想を得た作品を展示

2020年09月12日 21:12  Fashionsnap.com

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Kiku - Ōtaniro Image by: © Jean-Michel Othoniel
現代 アーティストジャン=ミシェル・オトニエル(Jean Michel Othoniel)が、2012年に原美術館で開催された回顧展以来8年ぶりの個展「夢路(DREAM ROAD)」をペロタン東京で開催する。会期は9月16日から10月24日までで、事前予約制。 【オトニエルがディプティックとコラボ】現代アーティストがディプティックと作った"目に見えない"アート バラの香水に込めた想い  ジャン=ミシェル・オトニエルは1964年フランス生まれ。80年代後半からドローイングや彫刻作品、インスタレーション、写真、執筆、パフォーマンスと多様な制作を続けている。初期作品では硫黄や蝋など可逆性のある素材を用いていたが、93年からはガラスを用いた作品を発表。六本木ヒルズ毛利庭園内にある「Kin no Kokoro」など、ガラスで作られた作品はオトニエルのトレードマークとなっている。  国内ギャラリー初展示となる個展「夢路」は、五感に訴えかける抽象的なインスタレーションや金箔に描いた絵画などを展示。展覧会名は、古今和歌集や後撰和歌集などに登場し、「夢を見る」と「愛する人と夢で逢う」という二重の意味を持つ「夢路」に由来しており、感情は想像や空想への夢の路であり、感情への鍵は花のように素朴なものである、という意味を込めたという。  会場では、日本の古典文化において不老不死の象徴であると共に、脆く儚い人生への対比表現でもあった菊花からインスピレーションを受けた新シリーズ「Kiku」を展示。植物を彷彿とさせる一方で「結び目」にも見えるように象られた「Kiku」は、日本文化における「結び」などを参考にしたという。作品には鏡面するガラス素材を用いており、オトニエルは「作品を見ている自らの反射を観ることにより自身の想像力を解放できる。これら花々には目に見える以上のものがあり、魅力的であると同時に危険でもある」とコメント。またメインスペースでは、オトニエルが繰り返し訪問した「文京菊まつり」から着想を得た彫刻作品が展示される。 ■夢路(DREAM ROAD)会期:9月16日(水)~10月24日(土)住所:東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1階 ペロタン東京開館時間:12:00~18:00  ※事前予約制観覧料:無料予約サイト