レッドブル・ホンダF1チームのマックス・フェルスタッペンは、2020年第9戦トスカーナGPでF1初開催のムジェロ・サーキットを走るのが楽しみだと語った。これまでムジェロで走行した経験がなかったフェルスタッペンは、グランプリを前にGTカーを使ってコースを学んだということだ。
イタリア・トスカーナ地方に位置するムジェロで、モンツァに続くイタリア2連戦が締めくくられる。前戦イタリアGPでフェルスタッペンは予選は5番手、決勝ではトラブルのためリタイアと、不本意な結果で終わった。
「(今週末は)メルセデスの後ろのまともな位置に戻るはずだ」とフェルスタッペンは木曜の会見で語った。
「初めてレースをするサーキットなので、まずはマシンのセットアップを確認しなければならない。そこから調整を重ねていくことになるが、ここではポジティブな週末を送ることができると自信を持っている。モンツァより悪くなりようがないのは間違いないよ。つまり、絶対よくなるということだ」
「ムジェロでレースをした経験はない。でも最近走ったら、素晴らしいサーキットだった。カレンダー上の他のどのサーキットにも似ていない、独特のサーキットだ」
ジュニアフォーミュラ時代にもムジェロを走った経験のないフェルスタッペンは、事前にGTカーでの走行を行ったと明かした。
「数週間前にここで走った。それまで一度も来たことがなかったからね。(実際に走るのが)コースを学習するのに最適なやり方だ」
「シミュレーターで走ることはできるが、(実際に走ることで)情報を得ることができる。もちろん(F1より)遅かったけれど、それでもいい経験だったよ」
「重要な経験だった。多少有利なスタートを切ることができた。他のドライバーたちはここでレースをした経験を持っているけれど、僕は丸一日走ることができたから、大きな遅れを取ることはないんじゃないかな」
フェルスタッペンは高速のムジェロをF1マシンで走ることを楽しみにしている。
「F1カーで走るとすごく速いだろうね。そこは注目すべきひとつの要素だと思う。オーバーテイクは簡単ではなさそうだけど、走るのは楽しいと思う。すごく楽しみだよ」とフェルスタッペンはチームのプレビューリリースのなかでコメントしている。
「ムジェロは高速コーナーのあるコースだし、路面温度が高くなるだろうから、タイヤに厳しいだろう。F1カーでのコース上での事前の準備や知識なしに、どれだけのことをやれるかというのは、新しいチャレンジだ。チームもドライバーも力を試されることになる」
「エンジニアはシミュレーター作業をたっぷりしてきて、チームとしてできる限りの準備を整えてきた。それでも実際コースに出た時に調整する作業はかなり必要になるだろう。それが普通のことだ。つまり金曜プラクティスが通常よりも重要になってくる」
コースのなかで一番好きなパートはと聞かれ、フェルスタッペンは「高速コーナーは全部好きだよ」と答えた。
「特にターン1とターン2だね。ここは全開で行くことになる。走った経験が多いわけではないから、実際に走って流れを見てみる必要がある。いずれにしても僕は新しいチャレンジが好きだし、全員にとっていつもとは違う展開になるのはいいことだ。超高速のコースをF1カーで走るのはとても楽しいだろうね」