しかしそのうち、日本をメインに活動するニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)以外のドライバーは、8月29~30日にツインリンクもてぎで開催された第1戦への来日に、大きな障害があった。新型コロナウイルス感染拡大の影響による水際対策のため、日本に入国できなかったのだ。
入国にはビザ等さまざまな条件があると言われており、それをクリアしたタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)のみが第1戦に参戦することができたが、その他のドライバーは参戦できず。また、ベルギーのスパ・フランコルシャンで8月13~15日に開催されたWEC世界耐久選手権に参戦し、帰国から14日間が経っていなかった中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、山下健太(KONDO RACING)の3人は、パドックにキャンピングカーを持ち込み、極力周囲と接しない対策が採られていた。
■7台分のドライバーの参戦が不透明!? スーパーフォーミュラの第2戦は、9月26~27日に岡山国際サーキットで行われる予定だが、こちらもいまだに新型コロナウイルスの影響が色濃く出ることになりそうだ。第1戦に参戦できなかった3人の外国人ドライバーは、情勢としては大きく変わっているわけではなく、TEAM MUGENの15号車、Buzz Racing with B-Maxの2台を誰がドライブするのかは大いに気になるところだ。
そして、9月17~19日に開催されるWECのル・マン24時間耐久レースに参戦するドライバーについては、第1戦よりも厳しい状況にあるのは間違いない。対象としては一貴、可夢偉、山下健太、さらにリシャール・ミル・レーシングチームからLMP2クラスに挑戦するカルデロンもこれにあたる。一方で、ル・マン参戦を希望していた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は、この水際対策のためスーパーフォーミュラを優先し、ル・マン参戦を断念している。