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Hey! Say! JUMP 山田涼介×SixTONES ジェシーの共通点は? 『キワドい2人』共演を機に浮かぶ二人の関係性

2020年09月09日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

リアルサウンド編集部

 Hey! Say! JUMP・山田涼介が単独主演をつとめ、田中圭と共演することで話題の新ドラマ『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)。個性あふれるレギュラー出演者にはSixTONES・ジェシーも名を連ねる。


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 本作がドラマ初共演となる山田とジェシー。制作発表記者会見での和気あいあいとしたやりとりや、同ドラマ公式YouTubeでのツーショットトークが早くも話題になっている。


■グループにおける“ランドマーク”的な存在
 彼らほどの人気グループにおいて誰かひとりを「顔、看板、エース」……そうした言葉で表すことには、いささか抵抗がある。


 しかし山田とジェシーはともに、グループにおける“ランドマーク”的な存在であることは間違いない。アイドル群雄割拠の時代、一般視聴者層にとっては「山田がいるのがHey! Say! JUMP」「ジェシーがいるのがSixTONES」と、彼らの存在こそグループ識別の手がかりになる。二人は、そうした役割を担っていると思う。


 山田に関して言えば近年、とりわけ俳優業での活躍がめざましい。今年はすでに映画『記憶屋 あなたを忘れない』に主演。近日中には、沖田総司役で出演した、V6・岡田准一主演映画『燃えよ剣』の公開も控えている。そこへ、田中圭とタッグを組んだ本作だ。山田は今、まさに走り続けている。


 20代なかばを迎え、今後はさらに役柄の幅も広がってゆく。何色にも染まることができる貴重な年頃に、役者として立て続けに作品を残せることは、山田の芸能生活において今後、大きな財産になるだろう。


 一方、184cmという長身と抜群のスタイルで、モデルとしても活躍するジェシー。楽しいことが大好きで、バラエティへの単独出演も多い。飄々とした語り口でしれっとジョークをとばし、クールな佇まいから一転、モノマネやギャグを繰り出す。その独自のユーモアは、早くも世界観を構築している。「HAHAHA‼」と、けたけた笑う声も印象的。クセになる男だ。


 「陽気」と表現されることも多いジェシーだが、本来の「陽気」の意……“おだやかであたたかい”、そういう意味合いであればなお、しっくりとくる。ジェシーがいる場所はいつだってあたたかそうで、近づきたくなる。不思議な包容力をもつ人だ。グループ全体にも、そうした空気がある。ジェシーはもちろんSixTONESのメンバーは皆、心のある青年たちだ。


 ジャニー喜多川が誇った、6つの音色、6つの原石。早くもドラマにバラエティにと個々が活躍している。今回のところはジェシーをランドマークと記したが、歴代の諸先輩グループのように、世代を超えて個人が名を馳せるのは時間の問題だろう。


■互いの新たな魅力を引き出す掛け合わせ
 ジャニーズの多くの後輩が「尊敬する先輩」「入所のきっかけ」としてその名を挙げる山田だが、実際に後輩と交流しているエピソードを耳にすることは、これまでほとんどなかった。どちらかと言えば山田は、ジャニーズの先輩や共演した俳優陣から可愛がられる、後輩キャラの印象が強い。


 彼自身、8月13日放送のラジオ『Hey! Say! 7 Ultra JUMP』(文化放送)にて「後輩と飯行くとか超ニガテなの」「嫌なの、はっきり言うと」と、あえて言葉を濁すことをせず、実直に話していた。しかし「正直ニガテなタイプ」だと思っていたジェシーは、山田が抱いていたイメージとは異なり、真面目で礼節のある「素敵な子」なのだという。


 ジェシーとの関わりのなかで山田の心境に変化があったと言い、「会って喋んないと分かんない部分ってたくさんある」「(後輩と距離を置いてきたこと、あるいはイメージだけで判断していたことについて)ダメだな! 俺が良くない! って思いました。たぶん、飯行くと思います。ジェシーとは」と語った。こうして内省できる柔軟性、誤解を恐れず言葉にできる男らしさがまた、山田のかっこ良いところだ。


 一方ジェシーは、先輩・後輩、事務所や職業を問わず、積極的に人と交流するタイプ。先日の『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)においてジェシー自身、「誰に対しても“ジェシーという人”で接する」という旨の話をしていたが、イメージや肩書きで人を判断せず、構えることをしないのだろう。それは、ジェシーのふるまいを見ていればよく分かる。


 尊敬するKinKi Kids・堂本剛にラブコールを送り続け、いよいよ振り向かせた(というのもおかしな表現だが)エピソードは、双方のファンに広く知られているところであろう。熱烈に憧れを公言していたところから、いつの間にかツーショットを撮り、堂本のソロライブ前にステージでセッションをし、ステイホーム中に電話をする仲にまで距離を縮めている。


 山田が話したエピソードにも通ずるが、ジェシーは「好きだから仲良くなりたい、もっと知りたい」と、臆することなくストレートに表現し、行動することができる。その気持ちは、相手の目にきちんと誠実に映るほど、純粋なものだ。“人”が好きな、愛のある人なのだろう。それゆえジェシーもまた、愛されるのだと思う。


 冒頭にも記したが、番組公式YouTubeで、山田とジェシーの対談が実現している。さすがのジェシーの表情にも、やや緊張の色が見えた。7年ぶりの連続ドラマ出演、大先輩との共演とあっては無理もない。それを察してか、山田は落ち着いた優しい表情でジェシーと向き合う。山田もジェシーも、これまであまり見せることのなかった一面。初共演というかけ合わせが、互いの新たな魅力を引き出していた。


 山田は、ジェシーの持ちギャグやジョークに、柔らかい表情で応対。進行役のジェシーに質問を返したりと、すっかり「お兄さん」な表情を見せていた。そんな彼の姿に、改めてときめいた人も多いのではないだろうか。


■共通点は“楽しいこと好き”の一面
 世間ではクールなイメージを持たれているかもしれないが、Hey! Say! JUMPの“山ちゃん”は、いたずらっ子で、ときに毒もあって、お茶目で、人を笑わせることが好きな人。実はバラエティ派な顔を持つ。


 山田とジェシー。楽しいこと好きの一面は、きっと共通している。制作発表記者会見においても、マイペースにボケるジェシー、ひとつひとつをしっかり拾ってツッコむ先輩・山田と、早くも息の合ったやりとりを見せていた。


 この二人のかけ合わせ、なかなか面白い。ドラマ共演の日々を通し、彼らの距離はどう縮まっていくのだろうか。


※記事掲載時、一部内容に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。
(新 亜希子)