セコムは9月8日、老後の不安に関する意識調査の結果を発表した。調査は6月にネット上で実施し、20歳以上の男女500人から回答を得た。
「老後に不安を感じる」と回答した人は83.8%。性年代別にみると、「50代女性」(90.0%)が最多で、次いで「40代女性」(88.0%)、「30代女性」「50代男性」「60代以上男性」(各86.0%)などが上位に続いた。「20代男性」「40代男性」を除いたすべての性年代で8割以上が不安に感じていた。
老後に備えてしている対策、1位は「貯蓄」
不安に感じる理由を聞くと、1位は前年と同じく「病気やケガなどの健康不安」(77.1%)で微増した。以降は「経済的な負担に関する不安」(71.6%)、「介護に関する不安」(48.4%)などが続いた。
「老後に備えた対策をしている」と答えた人に内容を聞くと、1位は「貯蓄する」(61.5%)で、前年(54.2%)から大幅に増えていた。同社は「経済的な不安に対する意識の高さが見て取れます」とコメントしている。
2位以降は「食べ物に気をつける(栄養バランスを考える)、健康食品を利用する等」(56.0%)、「身体を鍛える(スポーツジムに通う等)」(47.4%)などと続く。
一方で「老後に備えた対策をしていない」と回答した人は53.2%。対策しない理由のうち、最多は「具体的にどのような対策をすればよいかわからないから」(57.1%)で、以降に「費用がかかるから」(23.7%)、「老後、社会情勢がどうなっているかわからないから」(18.8%)、「対策してもどれだけ効果があるか疑問に思っているから」(18.4%)などが続いた。
「家族・配偶者の認知症に対して不安を感じる」と回答した人は56.0%。自分(48.2%)よりも家族を心配していることが分かった。認知症になった場合は、自分、家族ともに半数以上が「病院に通い、認知症の進行を遅らせる」と答えている。