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17歳少女の胃から毛髪の塊7キロを摘出 医師も「こんなに大きい例は見たことがない」(印)

2020年09月07日 05:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

毛髪を食べ続けていた少女の胃は危険な状態に
インド中部ジャールカンド州在住の17歳の少女の胃から、約7キロの毛髪の塊が摘出された。少女は栄養価の無いものを食べてしまう異食症(pica)で、長期にわたり自分の毛髪を食べ続けていた。『Daily Star』『AllIndiaRoundup』などが伝えている。

印ジャールカンド州ボーカーロー地区に住むスウィーティ・クマリさん(Sweety Kumari、17)の胃から先月31日、約7キロの毛髪の塊が摘出された。スウィーティさんは3年前に超音波検査を受けており、医師から胃に腫瘍がある可能性を指摘されていたが、治療を受けることはなかった。

しかしその後、体調不良や腹痛を訴えて地元の個人病院を受診。スウィーティさんは体重が減り食べ物を受け付けることができない状態で、すぐに手術の準備が始まった。

手術を行ったGN・サフ医師(Dr.GN Sahu)は「毛髪は消化されずに石のように固まり、胃全体を埋め尽くしていました。これは非常に危険な状態で、手術には6時間が費やされました。40年も医師をしていますが、7キロの毛髪の塊を摘出したのは初めてです」と語っている。

なおこの女性のように毛髪を食べ続けると、毛髪の塊の先端が小腸まで達し腸閉塞や潰瘍などを引き起こす。これは‟ラプンツェル症候群”とも呼ばれ、発症者の約70%が20歳以下の若い女性で、学習障がいや精神的な問題を抱えていることが多いそうだ。

ちなみに2019年にはロシアで、19歳の女性の胃から約2キロが、中国では8歳少女の胃から1.4キロの毛髪の塊が摘出されている。いずれのケースも長期にわたり毛髪を食べ、腹痛を訴えて病院を訪れていた。

画像2枚目は『AllIndiaRoundup 2020年9月5日付「Doctors Remove Massive 7 Kilogram Hairball From Teen’s Stomach After She Chewed Hair For Years」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)