僕はよくパチンコに関するコラムを書くんだけど、僕自身も当然パチンコもたしなむ程度には遊んでいる。たまに連勝してると「このまま依存症になって毎日パチンコホールに通うようになるかも」と怖くなる瞬間がある。高校を卒業してからパチンコを始めて、今に至るまで1円単位で収支を記録し続けている僕ですらそうなるのだ。
パチンコに依存状態になっている人なら、もっと深刻状況に陥っているのではないだろうか。でも、一番つらいのはそういう人と付き合ってる人たち。あるいは、その家族だろう。(文:松本ミゾレ)
「“パチンコに行きたいのを我慢していた”と彼女に言われた」
おーぷん2ちゃんねるに先日「彼女がパチンカスであることを暴露してきたんやが…」というスレッドが立った。スレ主はこの事実を知り、少なからずショックを受けている様子だ。
「一緒に過ごしてるときは『パチンコに行きたいのを我慢していた』と彼女に言われた」
と書き込んでおり、さらには彼が昼寝しているときにこっそりパチンコに行っていたとも白状されたという。これはもう立派なパチンコ依存症である。
しかも、スレ主の両親はかつてパチンコにどっぷりだったとか。つまり、彼は元々パチンコに良い印象がないのだ。その上で彼女に対しては「詳しく聞いたら貯金してるのも嘘で毎月金なくなるまでやってるって。『借金はしてない』って言われたけどもう信じられねえ」と。
現在24歳の彼女は17歳のころから打っているのだそうだ。スレッドにはスレ主を案じる声や、パチンコ依存ユーザーの生態に驚愕するかのような意見も寄せられている。
「別れるか更生させてやれ」
「ギャンブルは理解あるもん同士でくっつかないと悲劇にしかならない」
「毎月金なくなるまでパチンコ打つってことは糞ほど負けてるんだな」
彼女がパチンコにハマり過ぎているというのは、やっぱり彼氏にしてみれば、先が思いやられるものなんだろう。僕もパチンコをやるので、彼女がそういう人でも「自制心さえあれば問題なし」と考えるけど、毎月カツカツになるほど負けるってのは、要は負けるまでやめられないわけだから願い下げだ。
結婚するなら金銭感覚はやっぱり大事
僕自身18歳からパチンコホールで働いてきたこともあり、借金に追われてしょっちゅう失踪するアルバイトさんやら、攻略法詐欺に騙されて効果のない手順をホールで試すじいさんなんかに大勢出会った。
どんな趣味だってそうだけど、節度がないと簡単に崩壊するのだ。パチンコの場合、特にその傾向が強い。大当たりした瞬間は、人間の脳からは多量のアドレナリンが出るという。一説にはそれは麻薬よりも刺激的、とも。感受性が強い人ほど、その影響をモロに受けて、いわゆる依存症になっていくのだろう。
しかも、パチンコ依存ってなかなか完治しない。これは僕自身がよく実感できている。やっぱり、僕だってたまに異常にパチンコホールに行きたくて仕方なくなる瞬間があるからだ。これを制するには他の楽しい趣味を持つしかないが、それがない人はつらいだろうなと本気で思っちゃうね。
このスレ主みたいに、パートナーがパチンコ依存になっていることが発覚し、大いに苦悩する人は昔からいるだろう。が、悪いことは言わないので、そういう人と結婚はしない方がいい。
給料がなくなるぐらい打ち込むような依存症の人とわざわざ一緒になったところで、絶対その生活は上手く行かないはずだ。世の中には自分と同じ金銭感覚を持った異性も山ほどいるので、そういう人と一緒になる方が幸せだろう。