2020年F1イタリアGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5番手、アレクサンダー・アルボンは9番手だった。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは11番手、ピエール・ガスリーは10番手という結果だった。
ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車4台すべてが予選Q1を通過。Q2ではフェルスタッペンが5番手、ガスリーが6番手、アルボンが10番手タイムをそれぞれソフトタイヤでマークし、Q3進出を決めた。クビアトは11番手(1分20秒169)で敗退となった。Q3ではフェルスタッペンは1分19秒795で5番手、アルボンは1分20秒090で9番手、ガスリーは1分20秒177で10番手という結果になった。
フェルスタッペンはルイス・ハミルトン(メルセデス)のポールポジションタイムからは0.908秒差だったものの、3番手カルロス・サインツ(マクラーレン)との差は0.1秒、6番手ランド・ノリス(マクラーレン)との差は0.025秒と、大接戦のなかで5番グリッドを確保した。
ガスリーはQ1で、アルボンはQ1とQ3でターン11のトラックリミット違反によりタイムを取り消されている。
アルボンとガスリーに関しては、FP3においてターン11手前で不必要に低速で走行した疑いで審議が行われたが、スチュワードはペナルティ対象にはならないという裁定を下した。
フェルスタッペン、アルボン、ガスリーは決勝をソフトタイヤでスタート、クビアトはスタートタイヤを自由に選べる。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日のイタリアGP予選は、新たに導入されたPUモード制限の下で行われた初めてのセッションとなりました。
我々ホンダとしては、昨日と今朝のプラクティスセッションを通して新たな制限に対しPUのセッティングを最適化して臨みました。
ここモンツァで例年発生する予選中のトラフィックなどにも影響されたところはありますが、予選結果はかなり厳しいものとなりました。
昨日からマシンのバランスにやや苦しんでいたアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手は接戦のなかで5番手、チームメイトのアルボン選手とスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は、フェルスタッペン選手に対して0.3秒差ながらも、タイトな戦いの中で9、10番手、クビアト選手がそれに次ぐ11番手と、簡単な予選ではありませんでした。
予選での各車のパフォーマンスは非常に拮抗しており、レースでも少しのミスがポジションを大きく左右することが予想されます。
レースで最大限の結果を得られるように、チームと共に万全の準備をして臨みたいと思います。