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がんの姉に最期まで寄り添った愛犬、引き取った妹が「癒され、強い絆を感じる」と綴る

2020年09月05日 21:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

がん患者だった姉(右)と愛犬を引き取った妹(画像は『Bored Panda 2020年9月2日付「Girl Loses Her Sister To Cancer, Sister’s Dog Jet Steps In To Help Her Mourn And They Become Inseparable」(Image credits: Humans of New York)』のスクリーンショット)
番犬、癒し、寂しいから、ベストフレンドだから…などペットを飼う理由は様々だが、ペットが家族以上に自分の良き理解者となることがある。がんで亡くなった姉の愛犬を引き取った女性が先月24日、姉への想いや愛犬との絆について「ヒューマンズ・オブ・ニューヨーク(Humans of New York)」のFacebookで明かした。『Bored Panda』などが伝えている。

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がんで亡くなった姉の愛犬と暮らし始めて2年が経過した女性が、姉との最期の日々を振り返り「ヒューマンズ・オブ・ニューヨーク(Humans of New York)」に思いの丈を綴った。女性の投稿は多くの人の共感を呼び、たくさんのメッセージが寄せられている。

女性の投稿は、以下の通りだ。

「私と姉のジェニーは1歳半しか違わないの。それで姉は時々、押しが強くて自信に満ちた私のことを『あなたのほうがお姉さんみたいね』って言ってたわ。ジェニーが病気になってからの2年間は特にそうだった。私は『姉を幸せにしなきゃ』って責任を感じていたし、姉には最期まで目一杯生きて欲しかった。それで姉にこう提案したの。『死ぬまでに自分がやりたいことを書き出すバケットリストを作ってみたら』とね。」


「リストの内容はジェニーが考えて、彼女が望むように乗馬をして、ハワイの滝に行って泳いだわ。でも『タイに行きたい』という願いが叶うことはなかった。もしかしたら私の押しが強すぎたのかもしれないし、ジェニーは一人の時間が欲しかったのかもしれない。ただ私は『ジェニーにリストにある全てのことを経験させたい』と思っていたの。」

「姉の願いの一つは犬を飼うことだった。でも姉はいつも何らかの理由をつけて先延ばしにしていたわ。ただ化学療法が効かないって分かった時、母と私で『これ以上は待てない。今すぐ犬を飼おう』と決めたの。」

「その後、お試しで2晩だけ犬が泊まりに来てね。ジェニーは“ジェット(Jet)”と名付けて可愛がったわ。そしてジェットもジェニーの後を追って離れなかった。相思相愛だったのよ。」

「姉の病が進行して動けなくなると、ジェットはずっと姉のそばに寄り添っていたわ。ジェットがベッドを離れるのはトイレの時だけだった。今振り返れば、あの時姉の死期はすぐそこまで迫っていたの。その後は驚くほどあっという間だった。最期の数日はもう話すこともできなくなって、私が『愛してる』というと姉は私の手を3回ギュッと握ってくれたの。私は姉に『ジェットのことは私たちに任せてね』と誓ったわ。」


「葬儀屋が亡骸を引き取りに来た時は、ジェットを裏庭に閉じ込めてしまったの。ジェットはその間、ずっと鳴くのを止めなかった。私はそんなジェットを引き取りたい気持ちでいっぱいだったけど、きっと私より母のほうがジェットを必要としていると思って、『ジェットを頼むわね』と母に話したの。でも母も私と同じことを考えていて『あなたが引き取りなさい』と引かなかった。」


「ジェットと暮らし始めて2年になるけど、私は必要以上にジェットのことが気になっているのかもしれない。ジェットだけで留守番させるのはかわいそうだから、私が遅くまで出歩くことはないわ。だってジェットは私が寂しい時や落ち込んだ時、いつもそばにいてくれるのよ。私はジェットと『姉を通して繋がっている』と感じるの。だってジェットと私は共にジェニーを無条件に愛し、共に大切な人を亡くしてしまったんだもの。」


この女性の投稿には多くの人が共感し、次のようなメッセージが届いた。

「私の弟は28歳で溺死したんだ。父は弟が遺していった“レクサス”という犬を引き取った。あの時はきっと、父もレクサスもお互いに必要だったんだよね。父はレクサスが年老いて歩けなくなると、レクサスを抱えて移動していたよ。もうダメだと分かっていても、父は『どうにかレクサスを助けてやってくれ』と獣医にお願いに行った。結局その日のうちに亡くなってしまったけどね。それで母は昨年、父に新しい犬をプレゼントしたんだ。」

「私は母を最近亡くしたの。母はずっと犬を飼いたがっていてね。でも叶わずに逝ってしまって、今でもそのことを後悔しているんだ。それで父は、母を亡くした後に犬を飼い始めた。母がいなくなった寂しさを愛犬が癒してくれているんだ。」

「私も4年前に姉をがんで亡くして、姉の猫を引き取ったの。だからあなたの気持ちが痛いほどよく分かるわ。あなたたちは本当に素敵な姉妹よ!」

「10歳の娘を亡くした時、私の子供たちはきょうだいの死を受け入れることができなかった。あなたのつらい経験をシェアしてくれてありがとう。悲しみを癒すには、こうやって吐き出すことが一番だと思う。ジェニーはきっと、あなたのことを誇りに思っているに違いないわ。」

画像は『Bored Panda 2020年9月2日付「Girl Loses Her Sister To Cancer, Sister’s Dog Jet Steps In To Help Her Mourn And They Become Inseparable」(Image credits: Humans of New York)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)