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リニア・鉄道館「在来線の技術が生んだ夢の超特急」など秋イベント

2020年09月04日 21:12  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
JR東海は4日、リニア・鉄道館で「本物を、体験しよう。」をテーマに開催される秋イベントについて発表した。東海道新幹線の誕生を支えた在来線の技術などを紹介する特別展「在来線の技術が生んだ夢の超特急」をはじめ、さまざまなガイドツアーを実施する。

特別展「在来線の技術が生んだ夢の超特急」では、東海道本線や新幹線モデル線で行われた数々の高速度試験に焦点をあて、試験実施の背景と目的、その成果などを新たな収蔵品やパネル展示によって振り返る。

1948(昭和23)年、電化を見据え、モハ52形式電車による三島~沼津間での高速度試験をはじめ、長距離電車としては初の動力分散方式を採用した80系電車(湘南電車)の特徴と利点を紹介。モハ90形式電車などを使用して速度記録を更新し、電車特急を生み出したさまざまな試験の紹介、1959(昭和34)年、ビジネス特急「こだま」151系電車が金谷~焼津間の高速度試験で163km/hを記録し、電車でのさらなる高速走行が可能であることを実証した試験などが紹介される。

ガイドツアーでは、リニア・鉄道館に展示している実物車両を解説するほか、超電導リニアのしくみや鉄道ジオラマなどを紹介する「みどころガイド」、東海道新幹線開業時に登場した0系から、現在の主力となっているN700Aタイプまで、リニア・鉄道館に並ぶ展示車両に触れながら新幹線技術の進化などについて解説する「並べて比べて新幹線」、東海道新幹線がどのように省エネを実現し、環境にやさしい乗り物であるかを実験映像などで解説する「地球環境にやさしい新幹線」、生活になじみのあるバネが電車のどの部分に使用され、安全性・快適性を向上させてきたか解説する「バネの働きと電車の乗り心地」を実施する。

その他にも、ワークショップ「親子でミニジオラマを作ろう」を初開催。在来線シミュレータ「車掌」の再開、キッズコーナーの利用再開、屋外車両展示N700系新幹線電車の団体利用再開なども予定している。(木下健児)