遊びにはルールがある。このルールを守って楽しむのが、健全……というか、破滅せずに済む秘訣だ。例えば、僕は怪獣フィギュアを買ったり、自分で作るのが好きだけど、欲しいものが出たとしても毎年そうそう散財はしていられない。せいぜい月あたり1万円くらいが関の山だ。
また、パチンコ・パチスロもするがこちらは年間収支で考えていて、年に24万負けたらその年はもうホールに行くのを諦める。つまり、毎月2万円のマイナスを前提にした趣味ということにしているわけだ。
他にも、PS4のオンラインが楽しめるPSN会員なのでこちらも毎月数百円の課金をしている。このように、僕の考える遊びのルールとは、過剰に散財をしないように自制するものということになるだろう。恐らく趣味を持つ人の大半は、こういう……言ってみれば身の丈に合わせてしょぼい楽しみ方をしているんじゃないだろうか。
実際、遊びにお金を投じる以前に、まともな生活を送るには生活費も必須なので、そこを疎かにはできない。特に妻帯者になると、余計にシビアに考えなければならないところだろう。(文:松本ミゾレ)
モンスト、ドラクエタクト、オセロニア、FGO……複数のシャゲをプレイ
5ちゃんねるに先日、「【悲報】妻に課金がバレて人生終了…まじ終わったわ…」ってスレッドが立った。このスレッドは早い話、結婚しているのに毎月数万も課金する甲斐性なしが立てたものだ。
冒頭から「まじやばい。怒りのLINEとまらん」と焦りの書き込みがなされてる。その理由は課金額にある。「今月(8月度)の支払い、課金で50000。2月は9万してた。それバレた」と言うのだから、さすがにお金を注ぎ過ぎだ。
スレ主の月給は25~30万円ほどとの書き込みもあり、2月はつまり、全体の3分の1に迫るお金を課金にぶち込んでいたということになる。それはさすがに、奥さんのいる立場の人が弾き出す金額ではないだろう。正直「結婚しなきゃ良かったじゃん」って気持ちになってしまう。
しかも悪いことに、彼がハマッているソシャゲは1つだけではない。「モンスト、ドラクエタクト、オセロニア、FGO」などと課金しているゲームについて書き込んでおり、良いカモ状態になっているようだ。
ソシャゲは「どうせ終わる」が大前提
このスレッドには、優しいアドバイスもいくつかみられる。
「総額100万ワンピースのソシャゲに突っ込んだ同僚はバレて離婚してたな。『40にもなってばかなの?』って言われたとか」
「お前それ課金額が問題やなくて嫁の『私は○と△と~も我慢してるのになんでアンタだけ』って意識やぞ」
「アプリ削除して頭丸めて今の通帳残高全嫁に献上して交通費も渡してチャリで通勤しますって言え。相手がそこまでせんでもってとこまで全面降伏してしまった方が早く治るぞ」
「ワイもバレたけどカード会社に問い合わせる振りして『不正利用やったわー』で誤魔化したわ」
とこのようにいろんな体験談があるものだ。特に「カード会社に問い合わせる振りをする」ってのは珠玉の対処法。スレ主も、もう少し早くこのアドバイスを知っていれば良かったかもしれない。
でもまあ、個人的にはソシャゲに課金するのはいいと思うけど、妻帯者がするようなことじゃないとも思う。サービスが終了すれば、まったく無意味な課金になる。自分がゲームに飽きる可能性もあるし、いずれにせよサービスがいつか必ず終わることは言うまでもない。
もちろんソシャゲにせよブラウザゲーにせよ、みんなそこは納得して課金をしているんだけども、やっぱり「妻帯者がそこまでハマッてどうするの?」という気がしちゃうよね。
僕の意見を書かせてもらうと、そんな金のかかる趣味を持っておきながら結婚するとか「頭が悪いんじゃないの?」と思ってしまうのだ。だって、そうでしょう。これから夫婦2人の生活ですら、今後を考えれば貯蓄は毎月3万でも4万でも多くするに越したことはない。
なのに、それを夫がバカみたいに毎月5万も9万もソシャゲに投じてたら、奥さんそりゃあ怒るのも当然って話だ。そんなワガママな使い方をするなら、結婚しちゃダメだ。僕はこういう旦那さん、最低だと思う。これもいわゆる経済DVみたいなもんでしょ。
ソシャゲに数万円も課金するなんて、そんなの独身だからできることなのだ。嫁がいるなら、その数万円分を貯蓄に回すのが普通だろう。スレ主は、夫としての自覚が足りないのではないだろうか。