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「アルファロメオはヒュルケンベルグとフェラーリ若手を起用」ミック・シューマッハーのF1昇格を予想する声

2020年09月03日 11:31  AUTOSPORT web

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2019年にアルファロメオからF1テストに参加したミック・シューマッハー
アルファロメオ・レーシングは、2021年のドライバーラインアップをまだ決定していない。元F1ドライバーで現在『Sky Germany』で解説を担当するラルフ・シューマッハーは、来年同チームにおいてF1ルーキーのミック・シューマッハーとベテランのニコ・ヒュルケンベルグというコンビが誕生する可能性があると考えている。

 2020年、アルファロメオはキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィのラインアップで戦っている。今年41歳になるライコネンは、F1での自身の将来についてまだ決断を下していない。一方で、今年がF1フル参戦2年目のジョビナッツィについても、2021年シーズンの見通しは不確実だ。ジョビナッツィはクラッシュが多く、第7戦ベルギーGP決勝でもクラッシュによりリタイアを喫した。

 現在FIA-F2で走るフェラーリの若手ドライバー育成プログラムのメンバー、ミック・シューマッハー、ロバート・シュワルツマン、カラム・アイロットは、2021年にF1昇格を果たす可能性があると考えられている。彼らのいずれかが、フェラーリと提携関係を持つアルファロメオのシートに就く可能性は十分考えられ、なかでもシューマッハーという商業的価値のある名前を背負っているミックは、ライバルたちよりも有利かもしれない。

 6度のグランプリ優勝経験を持つラルフ・シューマッハーは、自身の甥ミックを含むフェラーリの若手ドライバーのいずれかが来シーズン、ヒュルケンベルグという素晴らしい指導役のチームメイトとしてF1で戦うことになるかもしれないと考えている。

「フェラーリとアルファロメオの緊密な連携は誰もが知るところだし、新顔がアルファロメオに送り込まれるのは自然なことだ」と、ラルフは『Sky Germany』に対して語った。

「それに、アルファロメオは新しいドライバーをふたり求めていると思う。経験豊かなドライバーと、前途有望なドライバーのコンビだ。ヒュルケンベルグとはすでに交渉を始めているかもしれないね」

 ミック・シューマッハーは、2019年にF1テストに参加、フェラーリとアルファロメオの両方のマシンを走らせた。ラルフは21歳のミック、あるいはフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の誰かが、今年のF1フリー走行で走る機会を与えられるのではないかと考えている。

「控えめに言っても、今年のアルファロメオは物事があまりうまく回っていない。金曜日に若いドライバーを走らせたとしても、それほど失うものはないはずだ」とラルフ・シューマッハーは述べた。

 仮にミックがアルファロメオに選ばれたとしても、FDAの他の若手たちが来季F1参戦を諦めなければならないとは限らない。同じくフェラーリのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載するハースのシートが与えられる可能性があるからだ。

「フェラーリが3人のジュニアドライバーをきちんと処遇したいのであれば、これが論理的な選択肢だと思う」とラルフ・シューマッハーは付け加えた。