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ヘンリー王子・メーガン妃夫妻、Netflixと複数年にわたる契約交わす

2020年09月03日 11:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「Netflix」との契約締結を発表したヘンリー王子・メーガン妃夫妻
3月に王室を離脱したヘンリー王子・メーガン妃夫妻がこのほど「Netflix」と複数年にわたる契約を交わしたことが明らかになった。夫妻は今後、同社とタッグを組みドキュメンタリーや映画、子供向け番組などの制作に携わっていく予定のようだ。

米紙『The New York Times』は現地時間2日、ヘンリー王子・メーガン妃夫妻が映像ストリーミング配信大手「Netflix」と複数年におよぶ契約を結んだことを報じた。同紙によれば2人は今後、独自に設立した夫妻のプロダクション会社を通じてドキュメンタリーや映画、子供向け番組などの制作に携わる予定だという。

番組制作現場に馴染みの深い元女優メーガン妃がナレーターを務めた『Elephant』が今春「Disney+」より配信されたのは記憶に新しいが、ヘンリー王子も米人気司会者オプラ・ウィンフリーとタッグを組み『Apple TV』で心の病を扱ったドキュメンタリー番組を制作したり、「Netflix」でもすでにパラリンピックを題材にした『Rising Phoenix』の制作に携わった実績を持っている。

夫妻は今年3月にカナダからカリフォルニアに移住後、複数のハリウッドスタジオやストリーミング会社とミーティングを重ね、最終的に「Netflix」との契約に至ったようだ。これを機に「メーガン妃が女優活動を再開か?」との憶測も飛び交ったが、現時点ではその予定はないそうで、あくまでも裏方としてプロジェクトに関わっていく予定とのことだ。

ヘンリー王子・メーガン妃夫妻は、このたびの「Netflix」との契約締結を発表したなかで、今後はノンフィクションや家族向け番組など有益かつポジティブな作品を幅広く提供していく意向であり、それらを通じて人々に希望を与えたり、何かしらのアクションを起こすきっかけとなるような力強いコンテンツの提供に尽力していきたい―と抱負を明かしている。

ロイヤル&ハリウッドという2つの強力なバックグラウンドを持つ夫妻と契約を結んだ「Netflix」の幹部テッド・サランドス氏も、声明のなかで次のように夫妻を高く評価した。

「ハリーとメーガンは、その信頼性や前向きで楽観的な姿勢、またリーダーシップで世界中の多くの人々にインスピレーションを与えてきました。そんなお二人が作品を通じてメッセージを表現する媒体として『Netflix』を選んでくださったことを、我々は大変誇りに感じています。そして世界中の視聴者のレジリエンス(立ち直る力)を高めたり、互いへの理解を深められるようなストーリーをお二人と伝えていくことを楽しみにしています。」

一部報道では、すでに女性をフィーチャーしたアニメシリーズやネイチャードキュメンタリーなどの制作が着手されているとも伝えられており、夫妻の作品が世に出る日もそう遠くなさそうな気配である。

ちなみにヘンリー王子・メーガン妃夫妻と親交のあるオバマ元大統領夫妻も、大統領退任後に「Netflix」と複数年にわたる契約を結びドキュメンタリー作品を世に送り出している。同社との契約金は「複数年で“8桁”、しかも上の方」、つまり7000万ドル~9000万ドル(約77億~100億円)ほどであったことが明らかになっており、ヘンリー王子・メーガン妃夫妻も同様、あるいはそれ以上の契約内容である可能性が強そうだ。

なおヘンリー王子・メーガン妃夫妻は今年6月、大物司会者オプラ・ウィンフリーやクリントン元大統領夫妻、オバマ元大統領夫妻らをクライアントに抱える大手スピーキング・エージェンシー「ハリー・ウォーカー」とも契約を結んだばかり。ここ数か月間は主にロサンゼルス界隈を中心にボランティア活動に励んできた夫妻だが、今後は講演や映像関係によるメディアへの露出も少しずつ増えていきそうだ。

英コテージ改築費用とサンタ・バーバラに購入したばかりの豪邸のローン返済というシビアな現実問題に直面しているヘンリー王子とメーガン妃だけに、このたびの大型契約には心底胸をなで下ろしていることだろう。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)