2020年F1第16戦として行われるバーレーンでの2戦目のレースでは、通常のレイアウトとは異なるショートコースが使用される。レッドブル代表クリスチャン・ホーナーは、“オーバル”とも呼ばれるこのコースで戦うにあたり、パワーユニット(PU/エンジン)パートナーのホンダがインディカー参戦で培った経験を活用できることを期待している。
F1は先週、全17戦から成る2020年シーズンの最終版レースカレンダーを発表した。第15戦および16戦はバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。
1回目のバーレーンGPでは、これまでの5.412kmのグランプリコースで行われるが、2回目のサクヒールGPでは、通常レイアウトのターン4とターン13をつないだ短いレイアウトのアウタートラックで開催される。
F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンが“オーバル”と呼ぶこの3.543kmのコースは、11カ所のコーナーを備えたレイアウトだ。ブラウンによると、このコースはドライバーにいくつかの挑戦を投げかけてくるという。
「バーレーンで我々が使用するいつものトラック構成は、素晴らしいグランプリを作り上げることは確実だ。だが(今年は)2回のレースを行うことで、これまで我々が走行した他のどのコースとも全く異なるレイアウトを使用する機会に恵まれた」とブラウンは語った。
「この“オーバル”サーキットは昔ながらのグランプリ構成とは異なる。このコースはチームとドライバーが予選とレースを切り抜ける上で、手ごわい挑戦を投げかけてくるだろう。また、多くのアクションが見られるとも期待している」
「慌ただしいレースになる。1周1分未満のコースを80周以上走るのだ」
「トラフィックが問題になるのは明らかだが、オーバーテイクの機会も生まれるだろう。シンプルに見えるかもしれないが、このコースで速いラップタイムを生み出すのは大きな挑戦になると予想している」
レッドブルF1チームのホーナー代表は、ホンダがインディカーに参戦していることが、バーレーンの“オーバル”に対処する助けになるものと期待している。
「“オーバル”を使うのは、非常に興味深いことだ」とホーナーは語った。「F1にとっては少し異なる経験だ」
「ホンダにはオーバルレースでの膨大な経験があり、(今年)インディアナポリス500でも優勝したばかりだ。だから彼らの経験と知見を引き出して役立てることができるだろう」
「インディアナポリス型のサーキットではないと思うが、オーバルタイプのレイアウトが一部に使われているサーキットでの挑戦は、いつもとは異なるものになると思う」
「1周が短いので、エキサイティングな展開になるだろう。楽しみだね」