ムジェロ・サーキットは、9月に行われる第9戦トスカーナGPで限られた数の観客を入場させる予定だ。今週末モンツァで開催される第8戦イタリアGPに続いて開催されるこのレースは、ファンがグランドスタンドに入ることを許可される今シーズン最初のレースとなる。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への厳しい対策により、今年は無観客でのF1開催が続いているが、パンデミックが徐々に収まるにつれて、地域の安全対策はゆっくりと緩和されはじめている。
「ムジェロは2020年の(F1)レース期間中に観客を招き入れる最初のサーキットとなる」とフェラーリ所有のムジェロ・サーキットは土曜日に発表した。
「グランプリレースの3日間、1日に2880人の観客がレースを観覧できるだろう。1000人は中央観覧席に、もう1000人はマテラッシ観覧席にというようにだ」
残りの880人の観客はグランドスタンド58に迎えられることになるが、ここはスクーデリア・フェラーリ・クラブのメンバーのみが入場可能だ。なおトスカーナGPは、フェラーリにとって1000回目のF1世界選手権となる。
観客入場の計画はトスカーナ当局によって承認されており、体温測定、ソーシャルディスタンス、マスク着用、専用駐車スペースなどを含む、義務化された安全対策に準拠することになる。
一方で今月初めには、F1ロシアGPの主催者がソチで9月25~27日に開催されるレースにおいて、3万人の観客を動員することを望んでいると発表した。さらに、ポルティマオとイモラの主催者も1日最大1万人のファンの受け入れを求めている。ポルティマオでは10月23~25日に第12戦ポルトガルGPが、イモラでは10月31日~11月1日に第13戦エミリア・ロマーニャGPが開催される。