ソフトブレーン・フィールドは8月27日、「コロナ禍での仕事選びに関するアンケート」の結果を発表した。調査は今年8月に実施し、20~60代の同社登録会員638人から回答を得た。
現在、求職中の女性(322人)で、感染拡大前後でコロナ禍での仕事選びで重視することが変わったと回答した人は56.6%。重視していることで最も多いのは「家庭との両立」(52.7%)。次いで「シフトに融通が利く」(43.6%)、「人との接触を避けられる」(43.1%)と続く。
「人との接触避けられる」「公共交通機関を使わず通勤」といった点を重視する人も
具体的には、「子供が学校にいる時間帯に働きたい」(40代パート)「家事と両立できる仕事」(50代自営業)など、新型コロナ感染拡大前と同様に無理なく自分のペースで働けることが最重要視されている。
一方、「今後休校の可能性もあり得るので融通の利く職場」(40代個人事業主・フリーランス)など、収束の見通しが立たない中でも働きやすい職場を挙げるコメントも見られた。
また、「人との接触を避けられる」(43.1%)、「できるだけ公共交通機関を使わない勤務地」(42.6%)、「勤務先のコロナ対策」(39.9%)といった"新しい生活様式"を意識した回答も多く寄せられた。収入面の不安から「Wワーク・副業先」(42.6%)という人も。
「収入を増やしたいがコロナが不安で、仕事探しも消極的になっている」
コロナ禍での求職活動に不安を感じている人は85.1%。理由として、「求人が少ない」(61.3%)、「シフトの融通が利く仕事があるか」(47.5%)、「長く続けることができるか」(44.4%)、「自分がやりたい仕事が見つからない」(36.3%)、「すぐに働ける仕事があるか」(33.8%)と続く。具体的には、
「望む求人がなかなか見つからない」(50代個人事業主・フリーランス)
「求人が以前よりも少ない」(50代個人事業主・フリーランス)
といった声が多かった。また「接客業を避けたいと思うようになり、求人が少ない」(40代個人事業主・フリーランス)、「以前と比較して医療や介護の求人が圧倒的に多くなった」(40代個人事業主・フリーランス)という変化も見られた。
また、在宅でできる仕事の人気の高まりから、
「コロナ禍で、在宅ワークを探している方が多すぎて、今までクラウドで簡単に取れていた案件がなかなかもらえなくなった」(50代パート)
「在宅の求人が少ないうえに応募者が以前より増えているように思える」(40代クラウドソーシング)
といった声もあがっている。
「安心・安全な環境で働くことができれば、感染拡大前よりも収入を増やしたい」という人は74.8%だった。理由としては「コロナで働けない期間があり、収入を増やして備えたい、夫(自分)の収入が激減したから」という声が目立ったが、「収入を増やしたいがコロナが不安で、仕事探しも消極的になっている」といった複雑な心境を持つ人もいた。