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キャサリン妃、病院への募金活動をした両足義足の男児に感謝の手紙を送る

2020年08月29日 20:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

男児の行動に胸を打たれたキャサリン妃(画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2020年7月13日付Instagram「Say hello to @bbctinyhappypeople!」』のスクリーンショット)
このほど英王室のキャサリン妃(38)が、両足義足の5歳男児に手紙を送った。男児はクラッチ杖(前腕固定型杖)を使いながら30日間で6マイル(約10キロ)を歩き、自分の命を救ってくれた病院への寄付金100万ポンド(約1億4千万円)以上を集めた。病院のパトロンを務めるキャサリン妃から届いた手紙は、男児のSNSで感謝とともに紹介されている。

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英ケント州に住むトニー・ハジェル君(Tony Hudgell、5)は2015年、実の両親から虐待を受けた。生後41日だったトニー君は四肢の複雑骨折や様々な関節の脱臼、顔への鈍的外傷やその他の複数の怪我をして入院し、2017年に両足を切断する羽目になった。

5歳に成長したトニー君は、自宅庭を100周して莫大な寄付金を集めた退役軍人トム・ムーアさん(100)にインスパイアされ、今年6月に30日間で10キロを歩いて寄付金を集める活動を行った。トニー君の命を救った「エヴェリーナ・ロンドン小児病院(Evelina London Children’s Hospital)」への募金活動は当初500ポンド(約7万円)を予定していたが、目標額を大きく上回る100万ポンド(約1億4千万円)以上が集まり、英時間29日時点で128万5千ポンド(約1億8千万円)超に達している。

そんなトニー君のInstagramでは現地時間27日、「今日、私達はとても興奮しました。ケンブリッジ公爵夫人から、手紙を受け取ったのです。宝物ですよ」と記してキャサリン妃から受け取った手紙が公開された。その手紙にはこのように綴られていた。

「先月のエヴェリーナ・ロンドン小児病院への、素晴らしい募金活動の成果を祝福したいと思います。キャプテン・トム・ムーア卿のストーリに触発されて、自分自身の歩行を成し遂げたのは、素晴らしいことでした。」
「目標の10キロを達成した後も歩き続けたことに、大変感激しました。」
「エヴェリーナ病院は、あなたの努力をとてつもなく感謝しています。そして私達全員は、あなたが達成したことを大変誇りに思っています。」
「次の冒険が何であれ、これだけ頑張ったのだから十分に休んでくださいね。キャサリン。」

トニー君は新しい義足で歩く方法を改めて習わなくてはならなかったが、彼のヒーローであるトム・ムーアさんの志を継ぐという固い決意があったという。


歩行チャレンジの最終日となった6月30日、トニー君は地元であるケント州の街ウェスト・マリングでゴール地点を通過し、育ての親である義父母のマーク&ポーラ・ハジェルさんとハグを交わした。周囲には友人や家族、病院関係者などが駆けつけてトニー君の偉業を称えた。トニー君は、当初の目標よりも長い12.5キロ以上の歩行を達成している。

なおキャサリン妃は、2018年からエヴェリーナ・ロンドン小児病院のパトロンを務めている。今年1月には同病院を訪問し、スタッフや患者の家族達と対面して子供達とミニチュアシアターのための紙人形を作るなどのアクティビティに参加していた。

画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2020年7月13日付Instagram「Say hello to @bbctinyhappypeople!」、2020年6月24日付Instagram「#GoTonyGo!」』『Tony Hudgell Bears Journey 2020年8月27日付Instagram「We was all super excited today, that Bear received a special letter from Her Royal Highness the Duchess of Cambridge」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)