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「アートアクアリウム」が2階建ての施設で常設展示化、6つの新作を含む内部を公開

2020年08月28日 17:02  Fashionsnap.com

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アートアクアリウム美術館 Image by: FASHIONSNAP.COM
「アートアクアリウム」が「アートアクアリウム美術館」として常設化し、8月28日に開館する。27日の今日、従来の展示から規模を拡大した内部と、新作を含む20種類の作品を公開した。  アートアクアリウムはアクアリウムアーティストの木村英智が監修し、2007年に初のイベント「スカイアクアリウム」として開催。国内だけではなく、ミラノや上海など世界各地で計37回の展覧会を行った。2011年からは毎年夏に期間限定で開催していたが、今年から常設展示として生まれ変わる。  アートアクアリウム美術館は、日本橋三越本店からほど近い日本橋本町1丁目エリアで開館。敷地面積が2132平方メートルの2階建ての建物を新たに建設し、従来の展示規模から約3倍の広さとなる。1階は「水端」「浮世」「神秘」をそれぞれテーマにした展示会場に分け、2階はバーを併設する「老松」とカフェラウンジを展開する「愉悦」に加えて「土産」の3つのエリアを設ける。  水端は、これまでに開催したアートアクアリウムの人気作を中心に紹介するエリアで、掛軸型のディスプレイを組み合わせて生きた金魚と映像を融合した「床掛け金魚飾り」やヴェネツィアンガラスアートの「Venini」と共同制作した「VENINI」などを展示。新作として丸窓型の水槽と障子を組み合わせた「丸窓リウム」と、石庭からインスピレーションを得た「セキテイリウム」が並ぶ。浮世は江戸の花街を表現したエリアで、煌びやかな照明と音響を駆使した「花魁道中」や、花街の入り口をイメージした「金魚大門」、提灯型の水槽の中で金魚が泳ぐ「金魚大提灯」といった新作を揃える。神秘のエリアには、約2メートルの円柱型の水槽が立ち並び、森を表現したという新作「金魚の杜」を設置。天井から吊り下げられたディスプレイには3D映像を投影し、浮遊感のある空間を演出した。  2階にはバー「老松エリア」、カフェ「華魚繚乱」などを併設する。昨年までも展示会場に飲食スペースを設けていたが、新たな施設では面積、席数、メニューを拡充し、バーとカフェに分けて営業。老松エリアには伝統芸能のパフォーマンスを不定期に開催するステージを設け、照明器具には江戸切子のグラスを敷き詰めたシャンデリアを採用した。日本古来の季節の分類「二十四節気七十二候」の考えを取り入れ、5日ごとに新しいメニューを提供。京都の老舗和菓子店 老松とコラボレーションした和菓子と抹茶のセット(1500円)をはじめ、すだちとミントをミックスしたカクテル「天地始粛」(1200円)など季節の食材を使ったメニューを揃える。カフェでは福砂屋とコラボした「福砂屋のエシレバター&クリームカステラ」(800円)やLohasbeans coffeeとのコラボによる「lohasbeans coffeeの抹茶ティラミス」(850円)といったメニューを用意する。  なお、開館後当面の間は、館内の混雑を避けるためオンラインでチケットの事前販売を実施。人数に空きがある場合に当日券を販売する。 【あわせて読みたい】ハリー・ポッターのスタジオ施設が2023年開業へ、約3万平方メートルの敷地に映画のセットを設置 ■アートアクアリウム美術館オープン日:2020年8月28日(金)所在地:東京都中央区日本橋本町1-3-9営業時間:10:00~22:00敷地面積:約2132平方メートル公式サイト