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ユベールの死から一年。ルクレールとガスリーが親友に思いを馳せる

2020年08月28日 06:51  AUTOSPORT web

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2019年F1第13戦ベルギーGP シャルル・ルクレール、親友アントワーヌ・ユベールに捧げるF1初勝利
フェラーリF1のシャルル・ルクレールは、複雑な気持ちで2020年第7戦ベルギーGPに臨む。昨年のベルギーでルクレールはF1初勝利を挙げたものの、この週末に親しい友人であるアントワーヌ・ユベールがFIA-F2レースでの事故で命を落とした。

 2019年ベルギーGPの土曜、F1のサポートレースであるF2のフィーチャーレースにおいて多重クラッシュが起き、これに巻き込まれたユベールが死亡した。F2ドライバーたちもF1ドライバーたちも大きなショックを受け、特に幼馴染だったルクレールやピエール・ガスリーらは悲しみに暮れた。

「スパ・フランコルシャンのサーキットは、僕の心のなかで特別な場所を占めている」とルクレールは今週のベルギーGPを前に語った。

「ここは昨年に僕が(F1で)最初の優勝を飾ったところだが、友人であるアントワーヌを失った場所でもある。このコースに戻るのは僕にとって辛いことだ。週末を通して、僕らは彼のことを思い続けるだろう」

 アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、ユベールとともにジュニアフォーミュラに参戦していた時代に、彼とアパートで同居していたことがあり、非常に親しい間柄だった。

「スパは僕のお気に入りのコースで、あそこの高速コーナーを走り抜けるのはすごくスリルがある。本当にドライビングを楽しめるし、過去には素晴らしいレースをしてきた」とガスリーは語った。

「でも今年は、ベルギーに戻るのは悲しいことでもある。なぜならちょうど1年前に、アントワーヌがスパで行われたF2レースの酷い事故で亡くなったからだ」

「僕は7歳のカート時代から彼のことを知っていた。ふたりともフランスのモータースポーツ連盟が運営している同じ学校に通っていたんだ。僕が13歳から19歳のころだ。僕たちは6年間アパートの部屋をシェアしていた」

「(ベルギーGPの週末には)パドックにいる誰もが、彼に思いを馳せるだろう」