トップへ

NiziU RIKU、周囲の声を受け入れ成長するナチュラルな魅力 「Make you happy」ではサビも、グループにとって大きな存在に

2020年08月27日 12:01  リアルサウンド

リアルサウンド

NiziU

 『Nizi Project』から誕生したグローバルガールズグループ・NiziUのメンバー9人によるデビューまでの軌跡を、彼女たち自身のインタビューを基に明らかにしていく特別番組『NiziU 9 Nizi Stories』がHuluにて配信中。今回は、同番組第4回でスポットが当てられたNiziUメンバー・RIKUの魅力を紐解く。


(関連:NiziU『Make you happy』インタビュー(MIIHI、MAYUKA、RIKU編)「いつでも謙虚に初心を忘れず努力していきたい」


 幼い頃から歌手への憧れを抱いており、次第に“K-POPアイドルになりたい”と思うようになったというRIKU。彼女にとって『Nizi Project』は夢を叶えるチャンスの場であるとともに、TWICEのデビューメンバーを選抜するオーディション番組『SIXTEEN』などを通じて普段から共感を抱いていたというJ.Y. Parkの指導を直接受けることができる絶好の機会であった。


 「まさか自分がJ.Y. Parkさんから評価をいただける立場になれると思っていなかったので、もしここで落ちたとしても悔いはないなと思うくらい」と胸を高鳴らせて挑んだ地域予選で彼女は、J.Y. Parkから自身の秘めた可能性を見いだされる。


 プロフィールを目にしたJ.Y. Parkから披露を求められ、本人も予想していなかったという特技の空手を見せたRIKUは、その身体能力と、話し姿とは異なる凛とした表情で印象を残した。


 続いて披露したパフォーマンスは、動作間のグルーヴや関節の柔軟性、感情表現の欠如といった実力的な問題点がありながら“ナチュラルな魅力が光る”と評され「ただし、次のステージでは僕が指摘した所を直してきてください」という言葉とともに、東京合宿参加の切符を手渡された。


 J.Y. Parkからのアドバイスを胸にダンススタジオやカラオケに通い自主練を重ねた末に迎えた東京合宿では、ダンス審査で「参加者の中で一番正確さがある。しかし、あまりに一生懸命すぎて楽しんでいる気持ちが伝わらない」と指摘され、またSHOWCASE(グループパフォーマンス)においては「動作間のグルーヴ感の無さが原因でグループ内で浮いてしまっている」という課題点を挙げられた彼女。


 J.Y. Parkから大きな期待が寄せられる高い順位結果を残しただけに厳しい評価を言い渡されたことに、悔しさを残しながら「注意されたことを絶対に韓国合宿で直してデビューしてやるという気持ちで、この涙を無駄にしないように頑張ろうと思いました」と意志を強めたRIKUが、ネクストステージである個人レベルテストの課題曲に選んだのが「Who’s your mama? (feat. Jessi) 」(J.Y. Park)だった。


 「この曲は遊び人みたいにちょっとフラフラした感じで歌わないといけないですが、RIKUさんは真面目で真っ直ぐな感じなので、どう歌いこなすか心配です」とJ.Y. Parkが懸念していたように、普段のRIKUがたたえる印象とは異なった雰囲気を持つこの「Who’s your mama?」は、東京合宿で課題点として与えられた動作間のグルーヴ感や柔軟性、感情表現が重視されるナンバーだ。その上、プロデューサー・J.Y. Park本人の持ち歌である本楽曲のパフォーマンスは、彼女にとってこれ以上ないほど大きな挑戦と言えた。


 その高い難易度に「(どう表現すれば良いか)思い悩んだ」「レッスンで泣いてしまったときもあった」というRIKUだったが、初めての本格的な個人レッスンを通じて得た日々の学びと、他の練習生やトレーナー陣から投げかけられた「自分らしく」という声が、彼女に自信を与えたという。


 「自分が楽しまないと、観てる方に楽しさは伝えられない」「悔いがないように曲に入り込んで楽しもう」という思いで挑んだ本番のパフォーマンスでは、東京合宿の時点で評価されていた動作や発声の安定感にさらなるアップグレードが見られたとともに、グルーヴ感と豊かな感情表現が加えられ、そして何より彼女の持ち味である自然な輝きが眩しく光っており、ステージ上で大きなチャレンジを乗り越えて見せたRIKUの姿に、J.Y. Parkは「僕が期待できる最高のレベル」と驚きの混じった喜びの声を上げた。


 「Who’s your mama?」で発揮されたRIKUのポテンシャルはその後、チームミッション「Heart Shaker」(TWICE)や、ファイナルステージの3つのミッションにおいてメインボーカルを担当し、パフォーマンスを牽引するまで伸びをみせる。J.Y. Parkからは「これまでは成長はしているけど、どこかいつも惜しい部分があった。でも、最後のパフォーマンスは指摘するところがありません」「僕がガールズグループに期待する全てを見せてくれた」「RIKUさんが『Nizi Project』にいなかったらどうなっていただろう、という思いが頭をよぎるほど」と絶賛を浴びながらデビューメンバー入りを果たした。


 メンバーのRIOから「RIKUは吸収が早い」と語られ、また本人も「何度も挫折しかけたけど、最後まで諦めず頑張ってこれたのは、メンバーの支えがあったから」と明かすように、J.Y. Parkやトレーナー陣、そしてメンバーたちといった周囲の声を素直に受け入れながら着実に成長するRIKUの真っ直ぐでナチュラルな魅力は、プレデビュー曲「Make you happy」においてサビを担当するまでに、NiziUにおける大きな存在となっている。今後も“NiziUのビタミン”として普段の姿やパフォーマンスを通じ、人々に笑顔を届けてくれるだろう。(菅原史稀)