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フィットビットが新スマートウォッチ「Fitbit Sense」発売、アプリとの連動でストレスレベルを検知

2020年08月26日 18:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

Fitbit Sense Image by: フィットビット・ジャパン
腕時計型ウェアラブルデバイスを展開するフィットビット(Fitbit)が、新作スマートウォッチ「Fitbit Sense」を発表した。アメリカで予約を開始しており、価格は329.95ドル。日本では近日中に発売を予定している。

 Fitbit Senseは、電話応答やメッセージ返信、非接触型決済、毎日のアクティビティと睡眠の記録など既存機種に搭載の機能に加え、EDA(皮膚電気活動)センサー、高度な心拍数追跡テクノロジーと手首の皮膚温度センサーを搭載し、アプリと連動してストレスレベルを管理。EDAセンサーがストレス管理を目的にスマートウォッチに搭載されるのは世界初となる。
 EDAセンサーは皮膚電気反応を測定し、皮膚の汗に起こる小さな電気的変化を検出することで、ストレッサーに対する身体の反応を感知。感知した反応は、ユーザーが手のひらをスマートウォッチのフェイスに置くことで確認できる。これまで心拍数によって計測していたストレス管理スコアを刷新し、心拍数だけではなく睡眠や活動データに基づいて算出したストレスレベルを1から100までのスコアで表示。スコアによって、スマートウォッチが呼吸運動や瞑想などのマインドネスフルツールを推奨する。また、心拍数を計る「PurePulse」テクノロジーもアップデート。ユーザー個人の心拍数の上限と下限を記録し、24時間心拍数を継続的にトラッキングする中で限度を越えると通知する機能を搭載した。
 フィットビットは、ウェアラブルデバイスで継続的に心拍数と体温の変動を管理し、身体が発する警告をいち早く捉えることで、新型コロナウイルスへの感染を発症と同時、または発症以前に感知できる可能性を示唆。10万人以上のフィットビットユーザーが参加した調査では、フィットビットのアルゴリズムによって、70%の正確さを持つ検査を受けた新型コロナウイルス感染者のうち、ほぼ半数の感染者を初期症状が出る前日に検知したという。フィットビットの共同創設者兼CTOのエリック・フリードマン(Eric Friedman)は「この研究は、新型コロナウイルスの実態解明と検出を援助できる可能性を示した。将来的に心臓病などのほかの病気を発見するためのモデルとして役立つかもしれない」とコメントした。
 なお、昨年11月にはグーグル(Google)がフィットビットを約21億ドル(当時のレートで約2270億円)で買収すると発表。2020年内に買収完了を予定していたが、競争法(日本の独占禁止法に相当)違反に当たるのではないかとの懸念から、EUの執行機関である欧州委員会(EC)は買収に対する調査を開始。調査により買収の完了に遅れが生じるのではないかとの見方も出ている。
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