FIA-F2に参戦するダムスは、バルセロナ-カタロニア・サーキットで行われた第6戦で負傷したショーン・ゲラエルの代役として、レッドブル・ジュニアチームの一員であるエストニア人ドライバーのユーリ・ビップスを起用することを発表した。
ゲラエルとダニエル・ティクトゥムを擁して2020年シーズンを戦うダムスだが、第6戦のレース1の最終ラップでゲラエルはクラッシュを喫し、椎骨を骨折してしまった。
怪我の影響により、ゲラエルはレース2を欠場。さらにゲラエルは今週末の第7戦ベルギー(スパ・フランコルシャン)をはじめ、第8戦イタリア(モンツァ)、第9戦イタリア(ムジェロ)も出場できず、この3大会6レースにおいてビップスが代役としてダムスのステアリングを握ることが決まった。
F2デビューが決まったビップスは、ダムスのプレスリリースに以下のようにコメントを寄せた。
「ダムスが与えてくれたチャンスにとても感謝しているし、嬉しく思っている。すでにシーズンの半分以上を消化しているところに飛び込むのは難しいことになるだろうとわかっているけれど、チームにふさわしい力強い結果を残せるように、全力を尽くすつもりだ」
「ダン(ティクトゥムの愛称)との協力も楽しみだ。彼は僕を助けてくれるだろう。チームのために僕たちは大量にポイントを獲得することを目指すよ」
ビップスは2017年にADAC F4でチャンピオンに輝くと、2018年にはヨーロピアンF3選手権でランキング4位。2019年はFIA-F3で3勝を挙げてランキング4位となり、全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終戦にTEAM MUGENからスポット参戦を果たした。
2020年はスーパーフォーミュラへのフル参戦が決まっているが、新型コロナウイルスの影響により日本へ入国することができず、開幕戦では笹原右京が代役を務めることが発表されている。また今年は、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権の開幕2戦にも参戦した。
一方欠場が決まったゲラエルは、「もちろん、今後のレースを欠場することにかなりがっかりしている。ユーリが僕のマシンの面倒を見てくれることを願っているよ。シーズン後半、彼とチームがベストを尽くせるよう願っている」と述べている。