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海水浴客が一致団結「人間ロープ」で沖に流された人を救う(英)<動画あり>

2020年08月23日 06:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

沖に流された人を救おうと「人間ロープ」を作る海水浴客(画像は『The Sun 2020年8月21日付「CHAIN OF LIFE Incredible moment crowd forms human chain to rescue two swimmers from surf at Durdle Door」(Credit: Bournemouth News)』のスクリーンショット)
3年前に米フロリダ州のビーチで、沖合に流された人のために居合わせた海水浴客が手と手を取り合って“人間ロープ”を作り見事に救出していたが、このほどイギリスでも沖合に流された人を助けるために見知らぬ人同士が手と手を取り合った。『The Sun』『BBC News』などが伝えている。

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英ドーセット州にあるダードル・ドアのビーチで今月20日、30歳くらいと見られる男性が沖合に流され、その場にいた海水浴客らによって無事救助された。その時の様子を捉えた動画が人々に感動を与えている。

当時のダードル・ドアは風が強く大きな波があったことから、男性は泳いでいる最中に沖へと流されてしまったようだ。身の危険を感じた男性は岸にいる人達に向かって手を振り、大声で助けを求めた。

人々は男性が単に手を振っているだけだと思ったようだが、危険な状態だと気づき始めた人が列を作って次々と手と手をつなぎ始め“人間による救助ロープ”がそこに出来上がっていた。その途中でひとりの男性が泳いで救助しようとしたが、波が強く一緒に流されてしまった。

その後も救助の様子に気付いた人々が駆け寄り、“人間ロープ”に次々と加わりだした。およそ30人が救助のために一致団結して手と手を取り合い、沖に流された2人を無事救助することに成功したのだ。

するとビーチでは、様子を見守っていた人達から拍手が沸き起こった。現場を見守っていたエミリー・フットさん(Emily Foote、27)は、当時の様子を次のように語っている。

「波はまるで洗濯槽のようで、このぶんだと1人だけでなく10人くらい犠牲者が出るのではないかと心配しました。しかし彼らは諦めずに手を取り合って、ようやく2人のいるところまで到達することができたのです。」

「2人が岸に引き上げられた時、ビーチで拍手が鳴り響きました。彼らは救助隊などの助けなしで救出されたのです。私はビーチでそんなシーンを目にしたことはありませんでした。2人を救うために自らの命をかけた彼ら全員の功績を称えるべきだと思いました。」

ラルワース沿岸警備救助隊では、公式Facebookで救助された2人の無事を報告するとともに「当時のダードル・ドアはサーフィンも含めて遊泳禁止だった」と伝え、人々に注意喚起している。



画像は『The Sun 2020年8月21日付「CHAIN OF LIFE Incredible moment crowd forms human chain to rescue two swimmers from surf at Durdle Door」(Credit: Bournemouth News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)