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「結婚式の介添人になって!」兄がダウン症の弟にサプライズ やり取りが感動呼ぶ(米)<動画あり>

2020年08月22日 21:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ダウン症の弟にサプライズ(画像は『Tank’s Good News 2020年8月20日付「Man Asks Brother With Down Syndrome To Be His Best Man In Wholesome Video」』のスクリーンショット)
欧米の結婚式で新郎のサポートをする介添人“ベストマン”は通常、新郎が最も信頼を寄せる未婚の友人や親戚の中から選ぶ。ベストマンは式の準備をしたり、新郎の気持ちが揺らいだ時に元気づけるなどその役割は多岐にわたるが、ベストマンに選ばれるということは非常に名誉なことでもある。そんなベストマンの大役を兄が弟にサプライズで依頼し、その心温まるやり取りを捉えた動画が拡散中だ。『Tank’s Good News』『In The Know』などが伝えている。

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米ミネソタ州マンケイトに住むウィル・クラウセンさん(Will Claussen、24)は最近婚約し、来年7月に結婚式を予定している。ウィルさんはベストマンの大役をダウン症を抱える弟のヘンリー・ジョーさん(Henry Joe、22)に依頼することに決め、そのやりとりを動画に収めた。

サプライズ当日、ウィルさんは自宅の裏庭にメモを入れたボトルを埋め、ヘンリーさんを「金属探知機で宝探しをしよう」と誘い出した。

動画では、何も知らないヘンリーさんが砂地をシャベルで掘り始めるとすぐに透明のボトルを見つける。そしてボトルの中に1枚の紙切れが入っていることに気付くと、ヘンリーさんはウィルさんと一緒にそこに書かれているメッセージを読み始める。

「ヘンリー・ジョー、君はすでに僕の最高の弟でベストフレンドだ! だから僕のベストマンになることに『イエス』と言ってくれるかい? ラブ、ウィル。」

たどたどしくメッセージを全て読み終えたヘンリーさんは「何?」と一言発し、信じられないといった様子でウィルさんを見つめた。すると間髪を入れず「僕のベストマンになってくれるかい?」とウィルさんが尋ねたところ、ヘンリーさんは自分が大役に選ばれたことを察し、持っていたボトルとシャベルを投げ出すとウィルさんにジャンプして抱きついた。

感極まるヘンリーさんをしっかり受け止めるウィルさんは、改めて弟に「ベストマンになってくれる?」と尋ねており、答えはもちろん「イエス」だった。

この動画は拡散し続けており、後にメディアの取材を受けたウィルさんは、ヘンリーさんについてこのように語っている。

「ヘンリーからは酷い言葉や悪口を聞いたことがないんだ。世界中で一番純粋で、優しい魂を持っている。僕のベストフレンドで、最高の弟だよ。そして今度はベストマンになるんだから本当に嬉しいよ。」

「今、世界で最も必要なのは愛とポジティブに生きること。こんなニュースがもっともっと広がってくれるといいね。」


一方のヘンリーさんは「兄さんの結婚はとても嬉しく思っているよ。新郎新婦になる2人のことを心から誇りに思っているんだ。結婚式はとっても楽しみにしている。だって2人のキスが見られるからね」とお茶目にコメントし、「式はプレゼントやケーキがたくさんあるんだ。ダンスもするし、幸せでいっぱいだろうね」と嬉しそうに語った。

ちなみにこの動画には、「怒りや憎しみのニュースが数多く伝えられる中、素敵な動画をシェアしてくれてありがとう」「何度も何度も見たわ。そしてその度に涙が流れてくるの。とても美しい動画だと思う」「兄弟愛が素敵。いつまでも仲良くね」といった温かいコメントが多数あがっている。



画像は『Tank’s Good News 2020年8月20日付「Man Asks Brother With Down Syndrome To Be His Best Man In Wholesome Video」』『Will Claussen 2018年4月19日付Instagram「In need of a hug from Hank, or for the snow to stop.」、2018年6月4日付Instagram「Admittedly in denial, undeniably proud」、2019年8月13日付Instagram「This gem never ceases to make anyone smile.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)