トップへ

テイラー・スウィフト、18歳女学生の学費約300万円を援助

2020年08月22日 14:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

テイラー・スウィフト、またもファンに経済的支援(画像は『Taylor Swift 2019年11月24日付Instagram「@kevinmazur @johnshearer」』のスクリーンショット)
歌姫テイラー・スウィフトが、イギリス在住の女学生のために学費300万円超を援助したことが明らかになった。学費が工面できず夢の断念を迫られていたこの学生は、テイラーからの太っ腹なサポートに対し「言葉にできない」「あなたのおかげ」と喜びの声をあげている。

このほどテイラー・スウィフトから経済的サポートを受けたのは、18歳の黒人女学生ヴィトリア・マリオさん(Vitoria Mario)だ。父親は既に他界しており、ヴィトリアさんは故郷ポルトガルに母親を残して2016年から英ロンドンに暮らしている。移住当初はまったく英語が話せなかったが、懸命に学業に取り組み好成績を収めたヴィトリアさんは、このたびウォーリック大学(University of Warwick)に合格、数学者になるという夢を抱いている。

しかし4年間の大学生活に必要な4万ポンド(約550万円)という費用は、単身で移民した18歳のヴィトリアさんが工面できる金額ではなく、移民というステータスのためローンや奨学金の資格を得ることもできないため、ヴィトリアさんはクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を募ることにした。今月1日に開設したヴィトリアさんのページには自身の生い立ちや優秀な学業成績、4万ポンドという金額の内訳などが細かく記載されているほか、「gofundme」のサイトを立ち上げる前に一流企業に勤める442人にメールを送り、ロンドンの富裕層エリアでは手紙を投函するなどして経済的支援を求めたものの叶わなかった経緯が記されていた。

さらにヴィトリアさんは、同ページにこう綴っている。

「私のストーリーは決して稀なケースではないかもしれません。しかし数学者になるという夢を実現させることは、私や家族の社会的地位向上のチャンスになるだけでなく、私と同じような境遇にいる人達がベストな自分を目指したり、性別や人種、移民問題、経済的困難などに負けず、夢に向かって努力するインスピレーションになるのです。」

困難な状況にありながらも好成績を収め、名門大学への切符を手にしたヴィトリアさんのストーリーは感動を呼んだものの、目標額である4万ポンドには届かずにいた。

そこへたまたまこのページを見ていたテイラー・スウィフトが、不足分の2万3373ポンド(約320万円超)を寄付すると申し出たのだ。テイラーはヴィトリアさんのページに

「ネットであなたのストーリーを目にして、夢を現実にしたいというあなたの意欲とひたむきさに心から感銘を受けたの。」
「目標額の不足分は私からプレゼントさせてね。あなたの今後がすべてうまく行きますように! 愛を込めて テイラーより。」

と励ましのメッセージを書き込んでいた。

すると寄付金が集まり出し、1200人を超える人々から寄せられた寄付金の総額は現在4万6365ポンド(約640万円)に達している。ヴィトリアさんはテイラーから多額の支援を受け、

「どう言葉にすればいいのか、いいえ、どう受け止めればいいのかわからないくらいです。」
「私のキャンペーンに2万3000ポンド以上も寄付してくれたテイラー・スウィフトさんに感謝しなければなりません。」
「あなたの支援がなければ、こんなに早く目標額に達することはなかったでしょう。」

とツイッターでその喜びを明かした。

テイラーはこれまでもホームレスのファンに家を購入したり、クリスマスプレゼントを贈るなどして経済的な援助を続けてきており、今年に入ってからは“コロナ危機”に直面する人々に現金をプレゼントしたり、地元テネシー州ナッシュビルの人気レコード店を閉店危機から救うなどしてその太っ腹ぶりが度々注目を集めていた。

画像は『Taylor Swift 2019年11月24日付Instagram「@kevinmazur @johnshearer」』『GoFundMe 2020年8月1日付「Becoming A Mathematician」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)