8月21日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)はMotoGP第5戦オーストリアGPの決勝レースでヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)が無責任なライディングをして大クラッシュを起こしたと判断してペナルティを科すと発表した。
8月16日にレッドブル・リンクで開催されたMotoGP第5戦オーストリアGPの決勝レース9周目、2コーナーでザルコがフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)を交わした際に接触して大クラッシュを喫した。
その後、3コーナーに大破したマシンが転がっていき危うく走行中のマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)とバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)に直撃しそうになるアクシデントとなった。
8月20日にはクラッシュの状況を理解する目的で、FIM MotoGPスチュワードはザルコとモルビデリを招集。公聴会を実施して決定事項は8月21日に公開するとされた。そして今回、ザルコの無責任なライディングが転倒の原因となった証拠があると判断されて、ザルコには次のMotoGP決勝レースをピットレーンからスタートするペナルティが科された。
また、レースディレクションはレッドブル・リンクで連戦となる第6戦スティリアGPを安全に開催するために3コーナー内側に変更を加えた。マシンやパーツ、ライダーなどが3コーナーのコース上に残ったり、再び入ることのないように、フェンス、タイヤ、エアフェンスで構成される新しいウォールを設置している。
ザルコは右手首の舟状骨を骨折して19日に手術を受けたため第6戦スティリアGPの初日を欠場しているが、予選日から走行を開始する予定だ。