8月16日に行われたMotoGP第5戦オーストリアGPの決勝レースでフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)と大クラッシュを喫したヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)が右手首の舟状骨を骨折していることが判明し手術を受けるとチームが発表した。
レッドブル・リンクで行われた第5戦オーストリアGPのMotoGPクラス決勝中、9周目の2コーナーでザルコとモルビデリが接触してふたりともに転倒。ライダーのふたりはグラベルに留まったが、大破したマシンは3コーナーまで転がっていき走行中のマーベリック・ビニャーレス、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)の目の前を横切る大きなアクシデントとなり赤旗中断で再スタートとなった。
ザルコはすぐに立ち上がり、モルビデリのもとに駆け寄る場面が見られ身体に大きなダメージがないと思われたが、右手首に痛みがあり、翌17日に検査を受けるたところ右手首の舟状骨の骨折が判明した。
イタリアで19日に手術を受けることになったザルコだが、8月21~23日にレッドブル・リンクで連戦となる第6戦スティリアGPに出場する予定だという。
ザルコは「月曜日にまだ右手首に痛みがあったから精密検査を受けたところ、右手の舟状骨に小さな骨折があることを確認した。水曜日の朝にイタリアに移動して手術を受ける。医師はドゥカティと親交が深く、多くのライダーたちの手術を担当したことのある方だ」と説明した。
「その後、オーストリアに戻り木曜日には日曜日(第5戦の決勝)のインシデントに関する会議を行う。手首の感覚が問題なくてメディカルチェックで医師団からフィットを宣言されたら走るかどうかを試してみたい」
「今週末の利点は、先週末の参考となるデータが揃っていることだ。手首を休ませ、いくつかのプラクティスを欠場しても、ドラマにならない。現状でのメインは手術であり、それから手の感覚を確認しよう」
「チームはバイクを準備に取り組んでおり、戻ってきたら乗れる準備が整っていることはわかっている。もしかしたら、雨が降るかもしれないがこれもチャンスだ。そうなれば、手首の負担が少なくなり、あまり力を入れずに走ることができることから、本当に良い機会となるだろう」