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伊勢丹新宿店「リ・スタイル」が7年ぶりに刷新、ショップ店員のキュレーション企画やパーソナルスタイリングを導入

2020年08月19日 15:42  Fashionsnap.com

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「リ・スタイル」エントランス Image by: FASHIONSNAP.COM
伊勢丹新宿店本館3階の売り場「リ・スタイル(Re-Style)」が8月19日の今日、リフレッシュオープンした。ショップスタッフによる商品キュレーションや完全予約制のパーソナルスタリングサロンを導入することでファッション感度が高い顧客の要望に応えていく。
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 リ・スタイルのリフレッシュオープンは2013年3月以来、約7年ぶり。新たな売り場はキュレーション編集、スタイリスト編集、デザイナー編集、カスタマーズ編集の4つのゾーンで構成される。「100人100通り」と「共感・偶然」をキーワードに、顧客に新たな発見をする機会を提供していくという。
 キュレーション編集では、バイヤー自身が設定したテーマをもとに商品をラインナップ。装飾や什器レイアウトといった空間デザインもバイヤーが担当している。オープニング企画では、サステナビリティにフォーカスしたイベント「THE POWER OF CHOICE」を9月1日まで開催。「アキラナカ(AKIRANAKA)」「セシリー バンセン(CECILIE BAHNSEN)」「マメ(Mame Kurogouchi)」「マリーン・セル(MARINE SERRE)」「ロク(ROKH)」などリ・スタイルで取り扱っている15ブランドが参加し、サステナビリティをテーマに製作した限定品やバイヤーが海外で直接買い付けたヴィンテージアイテムなど全100型以上を紹介している。いずれのブランドもアーカイヴの生地を使って製作したほか、ヴィンテージのアイテムをリメイクしたアイテムなどを展開。今後は2週間~1ヶ月のペースで企画を入れ替える。なお、バイヤーが買い付けたヴィンテージアイテムは、企画終了後も常設で販売していく。
 スタイリスト編集はリ・スタイルのショップスタッフが商品をキュレーションするゾーンで、自らの感性を通してコンテンツを組み立てている。初回はスタッフの山崎真奈が「おうちでの1週間」をテーマに掲げ、「月曜の朝」「金曜の夜」「日曜の昼」の3つのシーンに合わせて、秋の新作を中心としたスタイリングを紹介。9月1日までの期間限定で、以降は在籍する20人以上のリ・スタイルのショップスタッフがローテーションで企画を打ち出す。
 デザイナー編集では、デザイナーのクリエイションのインスピレーション源となったモノやコトをアイテムと併せて紹介。オープン時は「フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)」にフィーチャーし、新作アイテムを販売している。カスタマーズ編集では、着こなし方や趣味、思考、ライフスタイルといった様々な要望に応じたパーソナルスタイリングサービス(事前予約制)を提供。ファッションからビューティ、ライフスタイル雑貨まで担当のショップスタッフが伊勢丹新宿店全館から取り揃える。
顧客のために伊勢丹新宿店全館から取り寄せた商品
 リ・スタイルのバイヤーを務める神谷将太氏は、近年のファッションの傾向として「顧客の多様化が進んでおり、ファッションはトレンドを追うことよりも自己表現をすることに重きを置く傾向がある」と話す。また、SNSの普及により売り手と買い手の間で情報の格差がなくなり、顧客の"ファッション偏差値"が向上しているといい、従来のトレンドアイテムを打ち出す方法では顧客の要望に応えられなくなってきたことから、リフレッシュオープンの実施に至ったという。
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