マイナビは8月19日、「フリーターの意識・就労実態」に関する調査結果を発表した。調査は7月にネット上で実施し、15~44歳のパートまたはアルバイトの男女、および非就労者のうち希望する雇用形態が「パート・アルバイト」の男女計1670人から回答を得た。
フリーターまたは無職になったきっかけを聞くと、最多は「正社員で働くより楽だから」(24.8%)だった。次いで「明確な職業を思い描けなかった」(22.1%)、「会社を退職・離職したため」(16.3%)などが続いた。
15~24歳は「明確な職業を思い描けなかった」
年代別にみると、35~44歳の上位3項目は「正社員で働くより楽だから」(22.5%)、「正社員として雇ってくれるところがなかった」(20.0%)、「家庭の事情のため」(19.6%)。
他方、25~34歳の上位3項目は「正社員で働くより楽だから」(26.3%)、「明確な職業を思い描けなかった」(22.0%)、「正社員として雇ってくれるところがなかった」(18.1%)だった。
年齢が高いほど「正社員として雇ってくれるところがない」「家庭の事情のため」といった"環境要因"が多く挙がった。特に、就職氷河期世代にあたる年代では、不本意に非正規雇用になった人が多くいると考えられる。
一方、15~24歳の回答では「明確な職業を思い描けなかった」(25.8%)、「正社員で働くより楽だから」(24.8%)といった声のほかに「芸術関係やフリーランスなど夢のため」(16.4%)という回答も上位にあった。
また、非正規のフリーターのうち「就職意向がある」(92.8%)と回答した人は9割超。だが、実際に「就職活動をしている」(33.1%)という人は3割程度にとどまった。
就業意向はあるが、求職活動をしていない人に理由を聞くと、上位には「知識・能力に自信がないから」(40.9%)、「病気・怪我のために働けないから」(32.4%)という声が寄せられた。
現在不安に思っていることについては、6割が「金銭・給料面に対する不安」(59.7%)と回答。次いで「貯金ができない、少ないことへの不安」(49.7%)、「体力・体調面に対する不安」(48.2%)、「老後に対する不安」(34.1%)、「仕事がなくなることへの不安」(28.5%)などが続いた。