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エド・シーラン、13歳当時の貴重なデモ音源がオークションに出品される

2020年08月18日 15:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

人生初のアルバムで13歳当時の初恋を歌ったエド・シーラン(画像は『Ed Sheeran 2019年8月18日付Instagram「Leeds night #2 ! 」』のスクリーンショット)
英シンガーソングライターのエド・シーラン(29)が13歳の頃に録音したデモ音源が、オークションに出品されている。貴重なCDはエドが初めて録音した『Spinning Man』というタイトルのアルバムで、タイトルは本人による直筆だ。CDを出品するオメガ・オークションでは、最高落札額が1万ポンド(約139万円)ほどになると見込んでいる。

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リリースしたアルバムの売り上げが、世界中でミリオンセラーを記録しているエド・シーラン。そんなエドが13歳当時に録音したCDアルバム『Spinning Man』が、オークションに出品された。スタート価格は2500ポンド(約34万7千円)で、落札額は5000ポンド(約69万4千円)~1万ポンド(約139万円)になると予想されている。


アルバムは14曲収録で、ジャケットにはエドの手書きタイトルがあり、裏ジャケットは路上でパフォーマンスするエドの写真がプリントされている。このCDは20枚ほど作成しただけで、そのうち19枚はエドが所有しているとのこと。残りの1枚は、エドが路上パフォーマンスをして生活していた頃に滞在していた家族の友人に手渡したものだ。

2008年にこのCDを受け取った人物は、アイルランドの都市ダブリンで音楽関連の仕事をしていた男性だという。そしてある日、男性の兄弟であるケビンさん(48)が家具の引き出しの中で眠っていたエドのCDを発見した。

「僕の兄弟が引き出しに入れたまま忘れていたんだ。当時のエド・シーランは小さな赤毛のバスカー(ストリートアーティスト)だった。世界最大のポップスターの1人になるなんて、思いもしなかったんだろうね。」

CDを聴いたケビンさんは、「エドのエレキギターの上手さに衝撃を受けた。エリック・クラプトンのように聴こえる瞬間があったんだ。僕もギターを弾くけど、13歳であんなに演奏できるなんて、最初から才能があったことは間違いないよ」と話している。

エドは自叙伝『Ed Sheeran: A Visual Journey』で「2004年、僕は初めてのアルバムを制作した」と明かし、アルバムの内容について詳しく綴っていた。

「14曲収録で、すべて韻を踏んだ楽曲なんだ。ある歌詞では“I’m a typical average teen if you know what I mean.”(僕は典型的な平均的なティーン、分かるよねこの意味)って感じでね。」
「たぶん全部で20枚あって、僕が19枚持ってるよ。ほかの誰にも、このCDを手に入れて欲しくないんだ。」

『Spinning Man』に収録した14曲は全曲ラブソングで、同アルバムはエドが13歳当時の初恋の相手クレアさんへの想いを込めたものだという。

「とても純潔な恋だったな。手を握っただけだった。わりと長続きしたよ。そして、初めての衝撃的な別れが訪れた。その経験に基づいて、たくさんの歌を作ったんだ。僕の初めてのラブソングをね。」

貴重なデモ音源のオークション出品について、エドの代表者は「エドのデモ音源『Spinning Man』にはすべてステッカーが貼られています。ステッカーがないCDは、公式に偽造品として扱われます」との声明を発表した。

なおエドは2017年3月から2019年8月までに開催したワールドツアー『DIVIDE』で、世界ナンバーワンの集客数と売り上げを記録した。2020年の純資産は推定2億ポンド(約278億円)にも上り、英紙『Sunday Times』の英国長者番付「リッチリスト」2020年版では「30歳以下の国内ミュージシャン部門」で2年連続の1位を獲得している。

画像は『Ed Sheeran 2019年8月18日付Instagram「Leeds night #2 ! 」、2019年8月28日付Instagram「Ipswich night #4 ! 」』『Omega Auctions 「ED SHEERAN ‘SPINNING MAN’ 2005 DEMO CD」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)