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在留外国人の4割が「外国籍を理由で入居を断られた」 韓国女性「"日本に親がいなければ無理"と言われた」

2020年08月17日 13:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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YOLO JAPANは8月17日、在留外国人会員に賃貸に関する調査の結果を発表した。調査は3月9日~4月9日に実施し、84か国の在留外国人 695人から回答を得た。

自分で日本の家を探したことがあると回答した人は75%。物件を見つけた方法は「インターネット」(60%)が最も多かった。以降、「不動産屋」(46%)、「知り合いからの紹介」(20%)「外国人コミュニティからの紹介」(17%)、「学校・会社で指定された」(7%)と続く。

自力で家を探した人が半数以上となり、調査元はリリースで「学校や会社を介しての住宅確保のサポートが少ない現状が浮き彫りになりました」とコメントしている。

アルジェリア20代男性「外国人にはサービスを提供しないと言われた」

住居を探したことある人の43%が「外国籍である」という理由で入居を断られた経験がある。具体的には

「内見の際に気に行った物件がいくつかあったのですが、外国人だからという理由で貸せないと大家に断られました」(インド、20代、女性)

「いくつか物件を内見して回ったのに、家に帰ったら電話がきて外国人にはサービスを提供しないと言われました」(アルジェリア、20代、男性)

「外国人の入居を受け入れており、綺麗で安い家賃の物件を見つけたので大家さんに電話しました。しかし話を聞いてみると、『日本に親がいなければ無理です』と言われました。日本に住んでいる外国人はほとんど一人暮らしだし、日本に家族がいるなら賃貸マンションなんて探さないのに。」(韓国、20代、女性)

といった声が寄せられた。

物件探しで大変だったことの上位3つは「費用が高い」(47%)、「手続きが複雑」(44%)、「日本語が分からない・日本語以外の言語が通じない」(37%)だった。以降、「保証人がいないと手続きできない」(31%)、「探し方が分からない」(24%)と続く。

借りる際に重視するポイントは、「家賃が高くない」(64%)が最多。2位以降、「駅から近い」(62%)、「家の周辺関係が整っていて便利」(41%)、「外国人という理由で断られない」(25%)が続いた。